展示会「因州和紙×写真~産業とアートの交わり~」 7/6(水)-9(土)開催

鳥取の伝統工芸品である因州和紙とアートをつなぎ合わせることで、未来に向けた和紙文化の継承と新たな芸術を生み出す架け橋にしたいと、因州和紙に印刷した写真作品の展示会が鳥取市の五臓圓ギャラリーで開かれます。


今回展示をするのは、写真家の水本俊也さん(八頭町出身、横浜市在住)と平木絢子さん(鳥取市出身、在住)のお二人。水本さんは鳥取の豊かな自然の中で家族の肖像を撮影する「小鳥の家族」や、県内の自然や文化遺産などを参加者に一眼レフで切り撮ってもらう「鳥取R29フォトキャラバン」などのプロジェクトに長年取り組んでいます。一方で、鳥取の伝統工芸品である因州和紙の可能性を感じ、写真を因州和紙に印刷して発表するという新たな表現にも、ここ数年で力を入れてきました。

平木さんは鳥取市出身で、関東で写真について学び、5年前にUターン。現在はフォトグラファー、フロントエンドエンジニアとして活躍中です。因州和紙の里をオンラインで紹介する「紙は神」https://kami-ha-kami.studio.site/や、2021年秋に水本さんが中心となって開催した展示会「和紙写真、アートの世界」https://washi-art.studio.site/のWEB制作と写真撮影を担当するなど、因州和紙に関わる企画に近年多く関わってきました。自身の写真を和紙に印刷して発表するのは今回が初めてとのこと。鳥取市佐治町の和紙に、写真と言葉をのせた作品を展示します。

昨年秋の「和紙写真、アートの世界」では、イラストや造形など写真以外の表現でアート活動に取り組む方々の来場も多く、因州和紙への興味の高さがうかがえたという水本さん。今回はまた新たな因州和紙の使い方と可能性を感じられる機会となりそうです。最終日9日(土)には因州和紙座談会も開催されます。ご興味のある方はお見逃しなく。


鳥取Artist-In-Residence
R29 AIR 2022
因州和紙×写真 ~産業とアートの交わり~

<展示会>

会期|2022年7月6日(水)―9日(土) 13:00―17:00
会場|五臓圓ビル2F(鳥取市二階町2-207)
料金|無料
招聘作家|水本俊也(写真家・横浜市在住)
賛同作家|平木絢子(写真家・鳥取市在住)

<因州和紙座談会>
日時|2022年7月9日(土) 17:00―18:00
料金|無料
定員|10名 ※要申込(サイトよりご予約ください)

WEB|https://washi-air.studio.site


プロフィール
水本俊也 Mizumoto Shunya
写真家。鳥取県八頭町出身。神奈川県横浜市在住。
公益社団法人日本写真家協会会員。キヤノンジュニアフォトグラファーズ講師。
船旅や海をテーマに世界100近い国や地域を撮影。8回訪れた南極をはじめ、ツバル、北極圏などの僻地でも撮影を行っている。
2013年からは鳥取の豊かな自然を舞台(背景)に、家族の肖像を撮影する「小鳥の家族」を主催。2015年からは「鳥取R29フォトキャラバン」講師を務める。
作品制作に因州和紙を使用し、鳥取からの文化発信を積極的に行っている。
WEB|https://waterbook.net/

平木絢子 Hiragi Ayako
鳥取市出身、在住。
関東で写真を学び、フォトグラファー・フロントエンドエンジニアとして活動中。
2017年夏に帰郷し、仕事を通じて因州和紙に触れる機会が増える。今回の展示では、2021~2022年の一年間、新日本海新聞社のYADORIコーナーで連載していたフォトエッセー「光の画」の中から5点を展示。かみんぐさじの因州和紙・飛龍を使用。因州和紙での写真展示は今回初。
WEB|https://umiaisa.me/

ライター

トット編集部

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