門限ズの『銀河鉄道の夜』をめぐるワークショップ
2月22日(金), 23日(土), 25日(月)

鳥取県総合芸術文化祭「とりアート」(1)。長年、県民主体の芸術祭として実施されてきました。2019年のメイン事業『鳥取銀河鉄道祭』では、鳥取県内の芸術文化に関わる人や場所をつなぐため、県内を横断しながら作品制作を行います。11月の本公演に向けて、ナビゲーターの「門限ズ」(2)と一緒に1年を掛けて作品を組み立てていくためのワークショップが、いよいよ今週末からスタートします。


宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をテーマに全く新しい演劇・音楽・ダンスを創作していきます。ここで生まれたワンシーン、曲、動きが、2019年11月にひとつの音楽劇になります。
経験、年齢、障がいの有無は問いません。いろんな人のいろんな声を、音を、からだを取り入れながら鳥取でしか見ることができない鳥取ならではの銀河鉄道の物語を作ります。初めてでも、銀河鉄道を読んだことがなくても大丈夫。宮沢賢治は「すべての人が芸術家である」と言います。参加費はいずれも無料。一緒に銀河鉄道の旅に出ませんか?

演劇ワークショップ「はじまりは、午后の授業」
「ではみなさんは、そういうふうに川だと言われたり、乳の流れたあとだと言われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか」
じょほんこ(演出家・俳優の倉品淳子)のナビゲートで、『銀河鉄道の夜』の冒頭のシーンを、門限ズが自由な解釈でとらえなおして、ジョバンニの学校を作ります。※動きやすい服装、動きやすい靴でご参加ください。
日 時|2019年2月22日(金) 18:30-20:30
会 場|わらべ館いべんとほーる(鳥取市西町3丁目202)

音楽ワークショップ「いつの間にか、銀河ステーション」
ノム(作曲家・ピアニストの野村誠)のナビゲートで、楽器を鳴らしたり、声やカラダを使ったりしながら、音楽の楽しさを味わうワークショップです。みなさんのちょっとしたアイディアを紡いで、ノムがその場で楽曲にしていき、気がつくと、いつの間にか銀河ステーションの音楽ができあがっているのです。
日 時|2019年2月23日(土)17:00-19:00
会 場|ことめや(鳥取市瓦町527)

ダンスワークショップ「活字も踊る?活版所」
エンちゃん(振付家・ダンサーの遠田誠)のナビゲートで、ジョバンニがアルバイトをする活版所の場面からダンスを作るワークショップです。活版所の中は何やらあやしげな雰囲気。例えば……昼間なのにたくさん並んだ電燈、反転して読みにくい文字、ピンセットでつままれる粟粒くらいの活字、活版所に登場するいろんな要素から、イメージを膨らませて動きに変えていきます。※動きやすい服装、動きやすい靴でご参加ください。
日 時|2019年2月25日(月)18:30-20:30
会 場|わらべ館いべんとほーる(鳥取市西町3丁目202)

なお、3月は、15日(金)、16日(土)に以下のワークショップを予定しています。ご興味のある方は今から予定を開けておいてください!時間や場所は後日ご案内します。

音楽ワークショップ「新・新世界交響楽」
ダンスワークショップ「鳥を捕る人」
演劇ワークショップ「振り向けば、ザネリ!」

本公演に向けた作品づくりのワークショップ以外にも、関連するプログラムを多数用意しています。ナビゲーター「門限ズ」との交流や、県内各地の既存の動きとのコラボレーションを行っていきます。詳細はウェブサイトFacebookなどでもご確認いただけます。ご参加お待ちしています。

1.鳥取県総合芸術文化祭。メイン事業は毎年東中西部で持ち回りで開催してきたが、2019年は鳥取県内の芸術文化に関わる人や場所をつなぐため県内を横断しながら作品制作を行っている。本公演は2019年11月2、3、4日とりぎん文化会館周辺で開催予定。

2.ノム(作曲家・ピアニストの野村誠)、エンちゃん(振付家・ダンサーの遠田誠)、じょほんこ(演出家・俳優の倉品淳子)、めい(アートマネジメント、愛知大学教授の吉野さつき)の4人が、お互いのジャンルを超えてアートの可能性を真剣に考えながら遊ぶ異ジャンルコラボバンド。


関連プログラム
HOSPITALE×鳥取銀河鉄道祭『鳥取の8ミリフィルムで即興作曲&演劇 試演会』
HOSPITALEプロジェクト「すみおれアーカイヴス」がこれまで集めてきたかつての鳥取を記録した大量の8ミリフィルム。それらを上映しながら、門限ズのノムとじょほんこが、ともに即興でパフォーマンスを作る試みを行います。当日は会場の全員で創作を行うパートもありますので、お楽しみに。また、13時から18時まで同フロアのすみおれ図書室も開放されています。
日 時|2019年2月23日(土)14時-16時
会 場|旧横田医院(鳥取市栄町403)
出 演|門限ズ(野村誠、倉品淳子、吉野さつき)

とりアート西部地区イベント×森まもりの森のなか×鳥取銀河鉄道祭
とりアート西部地区アフターイベントに門限ズメンバーが参入。地元アーティスト森まもりの仲間たちとセッションを繰り広げます。普段は子供達限定の森まもりワールドですが今回は大人も子供もみんなで体験してみましょう。13時45分から森まもりの森の中のコンサートもあります。
日 時|2019年3月17日14:45頃から
会 場|米子市児童文化センター(米子市西町133番地)
出 演|門限ズ(遠田誠、倉品淳子、野村誠、吉野さつき)

カフェ・ミルキーウェイ
『鳥取銀河鉄道祭』について相談する会を鳥取市内にて開催しています。だいたい毎週。ふらりと立ち寄ってくださいね。
日 時|2019年3月5日(火)、3月12日(火)、3月19日(火)、3月26日(火)
いずれも7時頃からを予定しています。場所等決まりましたらまたお知らせします。

主催:鳥取銀河鉄道祭実行委員会、鳥取総合芸術文化祭実行委員会、鳥取県
問い合わせ、参加申し込み:鳥取銀河鉄道祭実行委員会 gingatetsudou.tottori@gmail.com / 080-3890-0371(野口)
https://scrapbox.io/gingatetsudou-tottori/

ライター

木野彩子

札幌、東京、パリ、ロンドン、神奈川で落ち着くかと思いきや、鳥取に流れ着いて早一年。鳥取ビギナーとして学びつつ、踊りつつ、輪を広げることを志す。元体育教師・カンパニーダンサーという異色の経歴を持ちつつ、2016年より鳥取大学地域学部附属芸術文化センター講師。最近は踊るのも生きるのもあまり境目がなくなってきました。 photo:西岡千秋