トットツアーvol.4 建築家・菊竹清訓の建築を訪れる
米子編 12/19(土)・松江編 3/21(日)

ウェブマガジン「トット」では、普段なかなか一人で行くことが出来ない場所にみんなで行って、あれこれとお話も聞いてみるツアーを昨年度から開催しています。
第4回となる今回は、日本のモダニズム建築をけん引した建築家・菊竹清訓(1928-2011年)の鳥取と島根両県に残る建築作品を、12月と3月の2回にわたって訪問します。


戦後高度経済成長期において多くの公共建築を手掛けた建築家・菊竹清訓の建築物は、現在改めて文化財としての評価を高めてきており、価値の見直しや保全の取り組みが各地で行われています。

鳥取県米子市の皆生温泉に位置する「東光園」(菊竹清訓設計、1964年)。2017年に登録有形文化財となった

米子編では、菊竹建築の代表作として知られる東光園ほか、菊竹氏の早稲田大学の先輩である村野藤吾が手掛けた米子市公会堂、早稲田大学建築学科の創始者である佐藤功一設計の山陰歴史館を巡ります。普段は非公開のエリアにもご案内いただく予定です。

松江編では、菊竹清訓建築の魅力を間近に体感できる田部美術館や、島根県の公共建築としてつくられた旧県立博物館、県立図書館、県立武道館、県立美術館等を巡ります。なお、県立美術館で開催中の企画展「菊竹清訓 山陰と建築」(会期:2021年1月22日~3月22日)も鑑賞予定です。

宍道湖に面した場所に建つ「島根県立美術館」(菊竹清訓設計、1999年)

今回のガイド役は、鳥取県西部のまち米子市でアーティスト・イン・レジデンスの活動を続ける「AIR475(エアヨナゴ)」代表で、かつて菊竹清訓事務所で研鑽を積まれた建築家の来間直樹さん。加えて、松江編では島根県庁職員の山本大輔さんを迎え、菊竹建築の魅力や公共物としての建築について考えたいと思います。

鳥取県では、鳥取県立美術館が2024年度中に開館予定ですが、公共物としての美術館の在り方についても注視していく良い機会になると思います。ぜひご参加ください。

写真:来間直樹

※トッブ写真は島根県松江市にある「田部美術館」(菊竹清訓設計、1979年)


トットツアーvol.4 建築家・菊竹清訓の建築を訪れる

【米子編】
https://fb.me/e/wxlFWv9U
日時|2020年12月19日(土) 11:00-16:30頃
集合場所|東光園(鳥取県米子市皆生温泉3-17-7)
集合時間|11:00
参加費|3,000円(ランチ、お茶付)
※学生は2,000円(未就学児はご相談ください)
※ランチは鳥料理「さんぽう」、お茶は「ヒカリカフェ」を予定しています
定員|10名(先着順)
申し込み締切|12月17日(木)正午
※ただし、定員になり次第締め切ります

【松江編】
https://fb.me/e/JIrGlQQM
日時|2021年3月21日(日) 11:00-16:30頃
集合場所|田部美術館(島根県松江市北堀町310-5)
集合時間|11:00
参加費|3,000円(ランチ、入館料付)
※学生は2,000円(未就学児はご相談ください)
※ランチは蕎麦店「八雲庵」を予定しています
※田部美術館入館料および、島根県立美術館の企画展「菊竹清訓 山陰と建築」観覧料を含みます
定員|10名(先着順)
申し込み締切|2021年3月19日(金)正午
※ただし、定員になり次第締め切ります

申し込み方法|info@totto-ri.netまで、①お名前②当日直接連絡の取れる電話番号③在住地④開催日までの2週間以内の他県への訪問歴(訪問予定)を明記のうえ、お申し込みください。お電話でも承ります。
問合せ|090-2409-7984(水田)/090-6895-3024(磯崎)

新型コロナウィルス感染症対策
・申込時に在住地、および、2週間以内の他県への訪問歴を確認させていただきます。
・当日は、ご自宅からマスクの着用をお願いいたします。
・集合時に非接触体温計での体温計測、および両手のアルコール消毒をしていただきます。
・また、集合時に「とっとり新型コロナ対策安心登録システム」への登録にご協力お願いいたします。
・昼食およびお茶タイムには、間隔を空けて着席していただきます。
・地域の感染状況によっては、ツアー自体を中止または延期する場合がございますので、あらかじめご了承ください。


菊竹清訓 / Kiyonori Kikutake
福岡県に生まれる。1950(昭和25)年早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、1953年、25歳で菊竹建築研究所を設立。1960年代後期から70年代にかけ、独自のデザイン論である『代謝建築論 か・かた・かたち』を掲げ、黒川紀章らとともに建築と都市の新陳代謝、循環更新システムによる建築の創造を図ろうとするメタボリズムを提唱する。1995年に早稲田大学より博士(工学)を取得(博士論文「軸力ドームの理論とデザイン」)。早稲田大学理工学部講師(1959年)、千葉工業大学教授(1989年)、早稲田大学理工学総合研究センター客員教授(1993年 – 1998年)を歴任。2000年にユーゴスラヴィア・ビエンナーレにて「今世紀を創った世界建築家100人」に選ばれている。

ライター

トット編集部

当ウェブマガジン編集部。鳥取の今をアートやカルチャーの視点から切り取ってお届けします。不定期に集まり、運営方針や記事内容の検討などをする編集会議を開いています。随時メンバー募集中!