トットローグ vol.3
「わからなさ、わかりあえなさを考える」
2021年10月22日(金)18:00-21:00

鳥取で対話のためのプラットフォームをつくる試み、トットローグ。鳥取で暮らす人たちが話したいことを持ち寄り、テーマについてそれぞれの考えを交わし、個の考えを対話的に関連づけ、それらをコモンズ(共通の財産)として可視化する場をつくることを目指します。3回目はサトウアヤコさんがこれまで実施されてきた「カード・ダイアローグ」の手法を用いながら、これまでのトットローグに通底してきた「わからなさ」をどう捉えるかについて考えてみたいと思います。


7月からスタートした鳥取で対話のためのプラットフォームをつくる試み、トットローグ。第1回では企画にかかわる3人が対話の場について考えていることを話し、2回目では鳥取県立博物館学芸員の赤井あずみさんとともに、昨年博物館で行われた展示「ミュージアムとの創造的対話03」をきっかけに、「何が価値を創造するのか?」というテーマで参加者と対話を行いました。第3回目となる今回は、企画にかかわる一人であるサトウアヤコを中心に、これまでの回でも何度か話題にのぼった「わからなさ」「わかりあえなさ」について考える場を開きます。

これまでオンラインで会を開いてきましたが、第3回は対面での開催を予定しています(申込方法等、詳細はページ下部に記載)。また今回は、サトウさんの考案した「カード・ダイアローグ」というカードを使った対話の手法を使って会を行います。その際、もしよろしければ、テーマにかかわる本をご持参ください(必須ではありません)。本に書かれた言葉や、ご自身で考えられたことを手がかりに、それらをカードに記入する形で対話を進めたいと考えています。今回もテーマに関心を持たれる多くの方の参加をお待ちしています。

以下、サトウさんからの紹介文です。

わからない、と言ったときに相手に怒られたことがある人がいる。
わからない、と言えずに、わかったふりをしてしまう人もいる。
わからない、と誰に言っていいのかわからない人もいる。
わからない、もしくは誰かとわかりあえないと思った時、わたしたちはどうしたらいいのだろうか。

これまでのトットローグでは「わからなさ」に関するトピックが毎回背景を流れていたように思います。最初の公開会議で、わからないと言ったときの相手の激しい反応について、vol.1では、それを引き継いでわからなさについて話をし、また、学校でわからないことがあっても誰にそのことを言っていいかわからない子どもがいるということも教えてもらいました。vol.2では、展覧会の意図のわかる/わからなさ、また、作品を観ることが、わからなさへのある種のレッスンになっているということについても話しました。

わからないこと、わかりあえないこと、それぞれの暮らしの中での経験や思うことを話して、考えてみませんか?

サトウアヤコ

【企画者が持参予定の本】
 橋本治『わからないという方法』
 宇田川元一『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』
 ジャック・ランシエール『無知な教師―知性の解放について』
 鳥羽和久『おやときどきこども』
 五味太郎『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』
 キム・エラン他『目の眩んだ者たちの国家』 
 鶴見俊輔『文章心得帖』 等


トットローグ vol.3 「わからなさ、わかりあえなさを考える」

日時
2021年10月22日(金)18:00-21:00

当日の流れ
18:00-18:30 挨拶やプロジェクト紹介など
18:30-19:30 [前半] 「カード・ダイアローグ」を使って対話
19:30-19:50 休憩 
19:50-21:00頃 [後半]「カード・ダイアローグ」を使って対話、振り返り
※「カード・ダイアローグ」とは、カードに参加者が発した言葉を記入していき可視化することで、できるだけフラットな対話の場をつくるメソッドです。カードがファシリテーター代わりとなり、皆が主体的に参加できる手法としてサトウアヤコさんが開発しました。https://dialogue.mogubook.net/

対象
対話について興味のある方、今回のテーマで対話したい方、今後「トットローグ」を利用して対話の場を持ちたい方

会場及び参加方法
①会場「ことめや」に直接お越しいただく場合
パソコン、スマートフォンなどから以下peatix内のイベントページより必ず事前にチケットを購入し、発行されたQRコードをお持ちのうえで、ことめや(鳥取県鳥取市瓦町527)へお越しください。17:45に開場します。
※駐車スペースはございませんので、近隣のパーキングをご利用ください。
※感染対策として、マスクの着用、入室時の検温、手指の消毒、問診票記入等のご協力をお願いいたします。
※感染対策として基本的に主催者からの茶菓の用意は致しません。必要に応じで水筒などをご準備ください。ことめやは飲食可です。
②オンラインでご参加の場合(リスナー参加限定)
パソコン、スマートフォンなどから以下peatix内のイベントページより必ず事前にチケットを購入し、イベント紹介欄にあるボタンから開始10分前よりご入室ください。オンライン会議システムZOOMを使用します。
チケットをお申し込みする際に、Peatixアカウントを作成するか、Twitter/Facebook/Google/Appleアカウントでログインしてください。 お申し込み完了後、アカウントにチケットは発行されます。 

チケット購入先 peatix
https://tottologue20211022.peatix.com
※Peatix通じての購入が困難な場合や、会場での支払いを希望される場合は主催者
までご連絡をお願いいたします。

参加費
・通常参加(会場に来場し、カード・ダイアローグに参加。定員4名) 1000円 
・リスナー参加(会場に来場) 1,000円
・リスナー参加(オンライン) 1000円
チケットには「通常参加」か「リスナー参加」の2種類の参加形態があります。そのうち「リスナー参加」は会場に来場する場合とオンラインで参加する場合2つの方法を用意しています。適したものをお選びください。会場に来場しカード・ダイアローグに参加を希望される方は、「通常参加」をお選びください(希望者数が定員を上回った場合は抽選となります。予めご了承ください)。「リスナー参加」は聴講希望の方向けの参加形態です。
お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM (ペイジー)・Paypal がお使いいただけます。
イベント開始の18:00以降はチケットの購入ができなくなりますので、遅れて参加される場合も必ず事前にチケットのご購入をお願いいたします
※リスナー参加される方のお名前は通常参加される方に共有させていただきます。
※参加申し込みされた全ての方に、映像のアーカイブをお送りする予定です。当日聞けない場合もよろしければお申し込みください。
※今回早割は実施いたしません。予めご了承ください。
※トットライターやトットサポーターには別途割引コードを通知します。チケット購入時に割引コードを入力いただくと、いずれも参加費が200円引きとなります。ぜひご活用ください。

準備するもの| 
・筆記用具
・「わからなさ」「わかりあえなさ」に関連する本(必須ではありません)
 ※本から、自分の関心事と関わるような気になるフレーズを引用してくるために使います。

ご寄付のお願い
ウェブマガジン『+〇++〇』は鳥取県在住者や縁のあるさまざまな立場の有志で構成される仲間が非営利で運営しています。取材や編集、企画に掛かる費用や交通費、ライターなどの人材育成費用を確保するために寄付サポーター(年間/マンスリー)を募集しています。詳細は以下のページをご参照ください。
https://totto-ri.net/donation/
単発の寄付はpeatixのチケット購入ページからも可能です。ぜひご協力をお願いいたします。

主催
鳥取藝住実行委員会(トット編集部)
info@totto-ri.net
090-2409-7984(担当:水田)


今回話す人

参加者の4名
サトウアヤコさんのメソッド「カード・ダイアローグ」を用いて対話をしていただく方々です。


企画者

サトウアヤコ
大阪生まれ。建築・情報工学を学び、対話やリサーチを主としたコンセプトデザインなどを行う。2010 年から「mogu book」、「カード・ダイアローグ」、「本棚旅行」、「マイクロ・ストーリー」など複数のプロジェクトを継続しながら、言語化のプロセスや媒介的なコミュニケーションについて探求している。東京都現代美術館 MOTサテライト2019「ひろがる地図」(2019)、鳥取藝住実行委員会 連続講座「サトウアヤコ「日常記憶地図」子どもの頃の場所と風景を思い出す」(2019)、長野県立美術館「美術館のある街・記憶・風景 「日常記憶地図」で見る50年」(2021)

nashinoki(ライター)
プロフィールは、ページ下部を参照。

水田美世(トット編集長/ちいさいおうち管理人)
千葉県我孫子市生まれ、鳥取県米子市育ち。東京の出版社勤務を経て2008年から8年間川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉県)の学芸員として勤務。主な担当企画展は〈建畠覚造展〉(2012年)、〈フィールド・リフレクション〉(2014年)など。在職中は、聞こえない人と聞こえる人、見えない人と見える人との作品鑑賞にも力を入れた。出産を機に家族を伴い帰郷。2016年夏から、子どもや子どもに目を向ける人たちのためのスペース「ちいさいおうち」を自宅となりに開く。2017年4月より、鳥取県内の美術や文化を扱うウェブマガジン『+〇++〇』を友人たちと運営。

ライター

nashinoki

1983年、鳥取市河原町出身。鳥取、京都、水俣といった複数の土地を行き来しながら、他者や風景とのかかわりの中で、時にその表面の奥にのぞく哲学的なモチーフに惹かれ、言葉にすることで考えている。