ビニール袋&ワークショップ参加者募集!
みんなでつくる、鳥取の空に浮かぶ “再生”のアート
Museo Aero Solar TOTTORI 〈風と太陽の美術館 鳥取〉

鳥取県立美術館(倉吉市)で2026年2月7日(土)ー3月22日(日)に開催される展覧会「CONNEXIONS コネクションズー接続するアーティストたち」。その関連プロジェクトとして、ビニール袋を集め、巨大バルーンをつくる参加型アート〈風と太陽の美術館/Museo Aero Solar〉が鳥取で始動します。これに合わせ、現在、材料となるビニール袋の回収と、制作ワークショップへの参加者を募集しています。


本プロジェクトを手がけるのは、展覧会の出品作家でもあるトマス・サラセーノ。彼はこれまで、使用済みのビニール袋をパッチワーク状につなぎ合わせ、地域の人々とともに巨大なバルーンをつくるプロジェクトを世界各地で行ってきました。その活動がこの度、鳥取でも始まります。
この取り組みは、捨てられるはずだったビニール袋を新たな素材として再生し、環境や社会の課題に向きあう機会をつくるもの。さらに、共同制作を通して人と人とのつながりを育むことも大きなテーマとなっています。

出典:https://www.manifatturatabacchi.com/en/aerocene/ Museo Aero Solar in Prato, Italy, 2009, Museo Aero Solar in Munich, Germany, 2019 / Ph. Janis Elko. Ph. Studio Tomás Saraceno

現在、鳥取でのプロジェクトに向けて、材料となるビニール袋の回収や、バルーンの一部となるパッチワークシートをつくるワークショップの参加者を募集しています。完成したバルーンは館内に展示され、会期中には太陽光を利用した屋外でのフライトイベントも予定。みんなでつくりあげた作品が鳥取の空に浮かぶ姿を見られる、貴重な体験です。

“使い捨てプラスチック”の問題を見つめ直しながら、素材の新たな可能性をひらく本プロジェクト。展覧会に先立つ本ワークショップでは、手を動かすことで自然と会話が生まれ、少しずつ作品が形づくられていく過程そのものを楽しめます。
鳥取のまちから世界へとつながるアートプロジェクトに、ぜひご参加ください。

トップ画像:ムセオ・アエロ・ソラール《ムセオ・アエロ・ソラール-チェンライ》2023-2024 Courtesy Museo Aero Solar, in particular communities of the Chiang Rai Biennale, Thailand. Photo Credit: Joaquin Ezcurra, Aerocene


目標は8000枚!使用済みビニール袋を回収しています
バルーン制作に使うビニール袋を、県内各地の回収BOXで回収しています。
プラスチック製の袋であれば、レジ袋でも包装袋でも種類は問いません。
乾いていて、におい・付着物のないものをお持ちください。
【回収BOX設置場所】
[中部]鳥取県立美術館、エースパック未来中心(1F 県立美術館コーナー)、上灘コミュニティセンター、鳥取短期大学(予定)
[東部]鳥取県立博物館、鳥取環境大学(学生センター内)、鳥取大学(正面玄関)、ちえの森ちづ図書館
[西部]キナルなんぶ、米子市立図書館

■ワークショップ
【レジ袋パッチワーク制作】
ご提供いただいたビニール袋を切り貼りして、バルーンのパーツとなる「パッチワークシート」を作成します。
・11月26日(水)‐1月16日(金)(休館日を除く) 10:00‐16:00
 会場|鳥取県立美術館 1階 ひろま
・11月29日(土)10:00‐15:00
 会場|鳥取県立博物館 2階 会議室
・11月30日(日)10:30‐15:00
 会場|米子市美術館 2階 第5展示室
【シートつなぎ合わせワークショップ】
できあがった「パッチワークシート」を、つなぎ合わせて大判のシートにしていきます。
・1月4日(日)13:00‐16:00
 会場|鳥取県立美術館 1階 ひろま
対象|どなたでも参加可能(小学3年生以下は保護者同伴)
定員|なし(予約不要)
詳細はこちら → https://tottori-moa.jp/news/24213/


トーマス・サラセーノ / Tomás Saraceno
芸術、建築、自然科学、天体物理学、工学などの分野から情報を得た継続的なリサーチを元に、浮遊する彫刻、コミュニティ・プロジェクト、インタラクティブ・インスタレーションを制作。環境に居住しながらそれを感覚でとらえる新しいサステナブルな方法を模索し、提案する。
https://studiotomassaraceno.org/


鳥取県立美術館 企画展〈CONNEXIONS コネクションズー接続するアーティストたち〉

会期
|2026年2月7日(土)ー3月22日(日)
会場|鳥取県立美術館 3F企画展示室、1Fひろま
開館時間|9:00-17:00(最終入館16:30)
休館日|月曜日(2/23は開館)、2/24(火)

観覧料
|一般:1200 円(950 円)、学生:750 円(600 円)、高校生:500 円(400 円)、小中学生:300 円(240 円)
*( )内は前売料金・20 名以上の団体料金
※未就学児、障がいのある方・難病患者の方・要介護者等及びその介護者は無料
※企画展のチケットでコレクション展もご覧いただけます。
※前売券はオンラインチケットのみの販売です。
※2026 年 2 月 6 日(金)までは前売料金、2 月 7 日(土)から会期中は通常料金です。

主催|CONNEXIONS展実行委員会(鳥取県、鳥取県立美術館パートナーズ、日本海テレビ、TPlat)
公式サイトhttps://tottori-moa.jp/exhibition/view/exhibition-04-2/
展覧会チラシhttps://tottori-moa.jp/wp-content/uploads/2025/11/CONNEXIONS_Flyer_web_s.pdf

ライター

トット編集部

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