「見る場所を見る2+」
イラストで見る米子の映画館と鉄道の歴史
8/1(火)-8/30(日)

鳥取の映画文化を辿る展覧会「見る場所を見る」。三回目の展覧会となる今回は、初の米子での開催。イラスト作品や当時のノンフィルム資料の展示を通して、米子での映画館の誕生と、米子を語る上で欠かせない「鉄道」の影響を探ります。8月11日には関連企画としてギャラリートークも開催されます。


「見る場所を見る」は、上映活動なども行う鳥取市のイラストレーターClaraさん、鳥取大学地域学部の学生・杵島和泉さん、鳥取の映画文化を辿るドキュメンタリー3部作『映画愛の現在』(2020年)の制作者である映像作家・佐々木友輔さんが2021年より企画しているリサーチプロジェクトです。2022年1月の第一弾展覧会では、鳥取市内の映画館やレンタルビデオショップ、上映活動などの歴史を細かく調査した成果を、2023年1月の第二弾展覧会では、米子市・境港市の映画館・レンタルビデオショップ史を紹介してきました。

今回の展覧会のタイトルは「イラストで見る米子の映画館と鉄道の歴史」。展覧会初の米子での開催であり、第二弾の内容を発展させた内容となります。山陰鉄道発祥の地であり、古くから「鉄道のまち」として知られる米子。今年7月に南北を繋ぐ自由通路「がいなロード」の供用が開始され、新たな駅舎・駅ビルもオープンして生まれ変わったJR米子駅ですが、米子での映画館の誕生にも「鉄道」の影響が深くあったと言います。今回の展覧会では、イラストレーター・Claraさんの作品や、映画プログラムなどのノンフィルム資料の展示を通して、交通網の発達と映画文化の普及の関連性を探ります。

また、8月11日には(金)には関連企画として、ギャラリートーク『イラストによる記憶の復元ーー「見る場所」と交通網の変遷を辿る』が開催されます。企画者である杵島さんと佐々木さんが今回の展覧会について紹介するほか、Claraさん、米子シネマクラブ会長である吉田明広さんをゲストに迎えたトークが開催されます。


見る場所を見る2+
——イラストで見る米子の映画館と鉄道の歴史

日時|2023年8月1日(火)〜8月30日(水)※月曜休館
   火~金/9:00~19:00 土日祝/10:00~18:00
場所|米子市立図書館 多目的スペース(市民ギャラリー)
企画|Clara(イラスト)、杵島和泉(企画・執筆)、佐々木友輔(監修)
ウェブ|https://qspds996.com/cinephilianow/

関連企画:ギャラリートーク
イラストによる記憶の復元——「見る場所」と交通網の変遷を辿る」
日時:2023年8月11日(金)13:30〜15:00
会場:米子市立図書館 2階 多目的研修室
ゲスト:Clara(イラストレーター)、吉田明広(米子シネマクラブ 会長)
講師:杵島和泉(企画者)、佐々木友輔(監修)

デザイン|蔵多優美
リサーチ|音泉寧々、根路銘翔以李、渡邉乃愛、武田泰成、田中慧、田中万智、亀田蛍、木原未稀、吉木陸也、芹澤みなみ
共催|米子市立図書館、鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(佐々木研究室)
助成|鳥取大学 令和4年度地域参加型プロジェクト「地域の芸術家との協働による鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」、JSPS科研費助成事業(若手研究)JP20K12889「鳥取県内の映画の公共上映の実態とその担い手の映画体験に関する個人史研究」

ライター

トット編集部

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