蛇谷りえの
鳥取☆おしゃれcollection – 2018 AW
#5 鳥取の大学生
湯梨浜のゲストハウス・たみや鳥取駅前のY Pub&Hostelを運営するうかぶLLCの蛇谷りえ(大阪出身/トレードマークはピンクのめがね)が、県内で出会ったおしゃれガール&おしゃれボーイを突撃スナップ&インタビュー。ここで言う“おしゃれ”とは、流行とか最先端って意味じゃなく、その人の内面とか暮らしから自然と溢れちゃうもの。ここにしかいない人の、ここにしかないオシャレ最新型を探します!
暑い長かった夏が通しすぎて、秋になったと思ったらすぐ寒くなるのが鳥取。秋の夜長、賑やかな繁華街・弥生町でイベントの打ち上げで集まった大学生3人組をスナップショットしました!
名前:(左)岡本、(中央)村上、(右)松本
職業:鳥取大学生
場所:鳥取市弥生町
大学生って似たような格好をしているイメージあったけど、3人ともファッションがバラバラ。今日の服はどこで買っているのか聞いてみた。岡本「シャツはGUで4年前に。ジーンズは広島の古着屋でジョンブル、ナイキのスニーカーは開放倉庫で」村上「ユニクロの松本大洋Tシャツ。ジーンズとサンダルはメルカリ」松本「アメリカのどっかの工場のユニフォームシャツは大分の古着屋で5900円、ズボンはRight-On。1万円ぐらい。オニツカタイガーはネットで」。お金ないからというけれど、どれも5000円以下もしくは1万円以下ものが多くて買い物上手。出身地が違うから、買うお店もバラバラなのは、なるほど納得。
安物の買い物上手とはいえ、なんでそれを選んだのかそれぞれ話をきいてみました。
(左)岡本「アメカジが好きだけど、お金がないのと、探すのめんどくさいからシャツとズボンの組み合わせならだいたい大丈夫だから、シャツが多いです。このシャツは、小さく破けたけど縫い合わせて着てる。ナイキのスニーカーは緑色がきれいだったからこれにしました」蛇谷(以下、J):お気に入りの服はなに?「g-star rawというジーンズ。ケミカルウォッシュの感じが好きです」広島育ちだからなのか、ジョンブルにせよ、g-star rawせよ、ジーンズに何か特別な視点が入っているのが不思議。普段、アクリル画を描いているそうで、好きな色とか形で服を選んでいるのが彼らしいです。わたしはジーンズといったら、ブラピのCMだったもんね。
(中央)村上「松本大洋が好きでユニクロでTシャツが出たので買いました。パジャマみたいな格好が好きで、インドアなので大学いくときも家にいるときもこんな感じ。大学に入学したときは姉に選んでもらったオシャレな服を着て通ってたけど、夏休みが明けてから学校でも家着でいくようになりました。初めはパジャマみたいって言われたけど、周りを気にせず通していたら、むっくんらしい格好って言われるようになって定着して。エレファントカシマシの宮本浩次さんの『洋服を選んでいる時間があるのなら、他のことを考えたい』という言葉に影響受けて、ラフなスタイルが僕のスタイルだと決めて、それに沿った服を選ぶようにしています」自分の尊敬する人の作品や言葉でスタイルがつくられていて、思春期独特の周りの目を、克服したことが伺える。周りの目、気になる時期ってあったなー。メルカリってそんな欲しいモノ見つかるんだ。知らなかった。スタイルが決まると迷うことが減るのたしかにある。
(右)松本「古着が好きです。お店に入ってなんか変わった柄ものを探して買っちゃいます。新しい服よりも古着の方がいろいろ考えるのが楽しいから」J:何を考えるの?「ミリタリー系だとわかりやすく、どこの軍でつかわれた服なのか自分で調べたりするんです」J:お店の人に聞かないんだ、考えるの好きなんだね。「うん、だいたいググります。中学の頃、エヴァゲリオンが好きで、ストーリーが難しい感じなんで、よく調べてました」なんでもだれかに教えてもらうより、自分で探すほうが楽しいときってあって、自分で見つけたり、考えたり、自分の心地いい行為からファッションにつながるのは発見でした。
3人それぞれの「好き」がファッションになってました。写真を撮るときは恥ずかしそうにしていたけど、取材をすると自分の「好きなもの」がわかっていて、どんどん話してくれて、「好き」というには大げさだけど、些細な心の動きが行動につながって、構成されていました。
3人の話を聞いているとわたしもそういうときあったけど、いつの間に変わったんだろうか。あのとき着てた服はどこにいったのかなと、これまでの自分を思い出していました。
※このコラムのロゴは(公財)とっとり県民活動活性化センター「平成30年度非営利公益活動広報補助金」を活用して作成しました。