「鳥の演劇祭19」9月18日(金)開幕
鳥の劇場20周年、鹿野町の4会場で12演目
9月18日(金)〜10月4日(日)
鳥取市鹿野町の鳥の劇場を中心に、「鳥の演劇祭19」が9月18日(金)から10月4日(日)まで開催されます。鳥の劇場が20周年を迎える今年は、これまでの演劇祭と関わりの深いカンパニーを招く編成となりました。フランス、イスラエル、スコットランド、フィンランド、韓国から招かれた作品を含む12演目を、新設された野外劇場を加えた町内4会場で上演します。
鳥の演劇祭は、鳥の劇場が2008年から鳥取市鹿野町で開催してきた国際演劇祭です。19回目となる今年は、9月18日(金)から10月4日(日)までの会期のうち10日間にプログラムが組まれ、鳥の劇場と野外劇場、議場劇場、鹿野往来交流館 童里夢の4会場で12演目が上演されます。
今年の軸となるのは鳥の劇場の20周年です。芸術監督の中島諒人さんは公式サイトで、ラインナップについて「今までの演劇祭を通じて印象に残る作品を上演してくれたカンパニー、交流の深いカンパニーばかりに来てもらいます」と説明しています。開催テーマには「戦争、民主主義の危機、円安、物価高騰、田舎はたいへん!だからやります!」を掲げました。

その編成がかたちになったのが、開幕作品『TOWA MURA』です。スコットランドの詩人トム・ポウさんと楽団ガロウェイ・アグリーメントは、鳥の演劇祭17に招かれ、世界各地で進む地方の人口減少を題材にした『村と道』を上演。これをきっかけに鳥の劇場との共同制作が決まり、2025年から準備を進め、今年6月にスコットランドでのリハーサルとプレビュー上演を経た『TOWA MURA』は、今回が世界初演となります。
海外から招かれるのは5つのカンパニー。このうち新設された野外劇場で上演されるのが、フランスのLHP/ディディエ・ガラスによる『戦争 SENSŌ The Game of War』。ラブレーの『ガルガンチュワ物語』に着想を得た、ほとんど言葉を用いない45分の一人芝居で、俳優がひとりで侵略者、被害者、王、将軍、兵士、さらには侵略される土地までを演じ分けます。同じ野外劇場では、レジーヌ・ショピノ〜コルヌコピアエ〜インディペンデント・ダンスの『« top »』(フランス)が、ドラマーとギタリストの生演奏とともに7人のダンサーによって上演されます。このほか、ユ・テフン+ザ・ズーム・アーツ・センターの『トリ・トマリアの人生、それからのこしたもの』(韓国)、実の家族3人が出演するドキュメンタリー演劇『家父長制度』(ウィンター・ファミリー/フランス・イスラエル)、影絵と音楽による人形劇『とりを愛したやま』(イイダ・ヴァンタヤ/フィンランド)が並びます。

国内からは、20周年を祝ってSCOTが『「からたち日記」由来』を上演、演出は鈴木忠志さんです。鳥の劇場は自らの活動を、鈴木さんの富山県利賀村での活動を範として展開してきたものと位置づけており、こちらも20周年にふさわしい上演となります。鳥の劇場自身は『葵上』と『注文の多い料理店』を上演。『葵上』は三島由紀夫が「源氏物語」の謡曲を現代劇にした一編を、演歌と歌謡曲を交えて上演するもので、2006年の初演以来くり返し上演されてきた演目です。このほか、じゆう劇場+鳥の劇場の『「赤ずきん」から生まれたもの』+「みんなが書く戯曲のコンテスト」受賞作品リーディング、目黑大路さんの舞踏レクチャーパフォーマンス『本物の偽物』、鳥の劇場+クイーンズシアター(アメリカ)のリーディング『美しく、祝福された子ども』が上演されます。
上演以外では、9月21日(月・祝)から23日(水・祝)にかけて、ダンス、戯曲リーディング、音楽、子どもの演劇の4種類の国際芸術交流ワークショップが日程を分けて開かれ、23日に発表会が行われるほか、21日・22日には、シンポジウム「みんなの『生きる』と劇場のつながりを考える」が二日間を通じて開催されます。会場まわりでは、野外劇場の新設で上演会場が4つになったほか、鳥の劇場前のグラウンドが芝生化されました。
関連企画も充実。『深山へ』は、2019年から2026年にかけて行われた鳥取県智頭町の林業景観の調査をもとに、風景学者の惠谷浩子さんと影絵作家の伊藤ミサさんが、調査報告と影絵を通じて土地の記憶を語る30分の試みです。「鹿野ぶらぶらまち歩き」は、昼のプログラムの終演後に次の会場までの道のりを、ガイドの解説を聞きながら歩くもので、400年の歴史がある城下町・鹿野を散策できます。鳥取出身の写真家・水本俊也さんは、鳥取で撮影した作品を因州和紙に印刷した写真展『鳥取 -Tottori- since2011』を鳥の劇場のギャラリーで開くほか、鹿野町内で家族写真を撮影する『小鳥の家族』も行います。
鳥の演劇祭19 ”BIRD” Theatre Festival TOTTORI 19
期 間|2026年9月18日(金) −10月4日(日)
会 場|鳥の劇場と周辺(鳥取県鳥取市鹿野町)
主 催|鳥の劇場運営委員会
公式サイト|https://www.birdtheatre.org/engekisai/
問い合わせ|
「鳥の演劇祭19」問合せ窓口(鳥の劇場内)
〒689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1
電話・FAX:0857-84-3612
engekisai@birdtheatre.org
https://www.birdtheatre.org/engekisai/