鳥取クリエイティブ・プラットフォーム×トットローグ
「創造的な活動を持続的に運営できるしくみづくりについてのオープンミーティング」
3月26日(日)14:00-17:00

鳥取藝住実行委員会では、2022年度から「鳥取クリエイティブ・プラットフォーム構築事業」に着手しています。そのスタートアップの場として、今回、鳥取県内各地でアーティスト・イン・レジデンスなどを中心としたアートプロジェクトを企画・実践してきた団体の皆さんを迎え、持続可能な活動のあり方を考えます。


鳥取県内では、2014~2015年に実施された「鳥取藝住祭」等がきっかけとなり、各地でさまざまな団体が独自の目標やテーマに基づきアーティスト・イン・レジデンス事業を展開してきました。「鳥取藝住祭」が開催されなくなったことで活動を休止したり、団体自体が消滅した事例も存在する一方、その後も形を変えながら活動を継続していく動きや、新規に活動をスタートさせる人もあり、それぞれに試行錯誤を続けてきました。

当ウェブサイト「+○++○(トット)」の母体である鳥取藝住実行委員会は、「鳥取藝住祭」が無くなった後においても、各団体の緩やかなネットワークを繋ぐことを目的にスタート。広報的な役割を担い、またアーカイブ能力を相互に高めていけるようにと当ウェブサイトを立ち上げています。しかしながら、限られた予算や限られた人材での運営のなか、必ずしも目的に沿った使い方が出来ているとは言えません。

こうした今ある問題をどう捉え、どのように解消しながら動いていくのがベストなのか、もともと人口最小県であり社会的資源が乏しいと言われるこの鳥取において、芸術文化に携わる多くの団体や個人が相互に知見を共有しながら、創造的な活動を持続的に運営できる仕組み作りはできないものだろうか…? 今回をスタートアップとして、今後、そうした鳥取ならではのクリエイティブ・プラットフォームについて定期的に話し合い考え、実践しながら構築を試みていきたいと思います。

今回の話し合いの場に先駆け、2022年の秋から冬にかけて、北海道札幌市でアーティスト・イン・レジデンス拠点「さっぽろ天神山アートスタジオ」を運営する小田井真美さんに、県内の9つの団体へのヒアリングを行っていただきました。ヒアリングには上海出身で東京を拠点とするアーティストのボート・チャンさん、北栄町在住のキュレーターである岡田由美子さんにも加わっていただき、多角的な視点から、鳥取県内のアーティストを迎える個々の「環境・状況」や、個別の独立した活動が紐づく地域としての鳥取とはどんな場所なのかを捉えようと動き出したところです。

この3名が現段階で感じたこと考えたことを共有していただきつつ、個々の運営に携わるみなさんの考え、思い、悩み、期待などをお話しいただきながら、これからの私たちの姿を考えてみたいと思います。地域で芸術文化活動を展開している方、アーティストの方、創造的な地域の環境づくりに興味のある方など、ぜひお誘いあわせの上、ご参加ください。


報告者
小田井真美 / Mami Odai|1966年広島県生まれ。AIR 事業とその背景など文化芸術活動の営みを支えるインフラ【機能/しくみ/状況】の開発と整備、調査研究に取り組みながら、AIR 事業設計、プログラムディレクターとして運営現場に携わる。現在は「さっぽろ天神山アートスタジオ」のAIRディレクターとして、アーティスト・イン・レジデンス(=AIR)の運営を行う。

ボート・チャン /  Boat ZHANG|1983年中国生まれ、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ(Goldsmiths, University of London)卒業。2016年から、主に上海と日本を拠点として活動。2020年、上海から東京に移住。アートが日々の習慣をどう扱えるか、また、慣れてしまっている物事をほんの少し変えることで、既存のアイデア、ルール、マナーを再考し、問い直すことに興味がある。

岡田 有美子 / Yumiko Okada|フリーランスのキュレーター。2018年より北栄町在住。沖縄のアートNPO勤務の後、キューバや、グアテマラにてリサーチを行う。主な企画に「近くへの遠回りー日本・キューバ現代美術展」(2018)など。現在、明治大学理工学研究科建築・都市学専攻総合芸術系博士後期課程在籍。子育てと研究の両立を模索中。

ミーティング参加者
赤井あずみ / Azumi Akaiホスピテイル実行委員会
荒尾極 / Kiwamu Araoことるり舎
大下志穂 / Shiho Ohshitaこっちの大山研究所
荻野ちよ / Chiyo Ogino(ダンサー/元・八橋土俵会館)
北村恭一 / Kyoichi Kitamura一般社団法人いなば西郷工芸の郷あまんじゃく
来間直樹 / Naoki KurumaAIR475
仲倉はなえ / Hanae Nakakura明倫AIR
ひやまちさと / Chisato Hiyama鹿野芸術祭
水本俊也 / Shunya Mizumoto鳥取R29フォトキャラバン)   ほか
※各団体の活動詳細は団体リンク参照


鳥取クリエイティブ・プラットフォーム×トットローグ

日時
2023年3月26日(日)14:00-17:00

場所
|610キッチン(鳥取県東伯郡北栄町六尾282)

タイムテーブル
(案)|
14:00 あいさつ、趣旨説明
14:20 ヒアリング報告 
15:10 グループディスカッション
16:00 ディスカッション内容を全体共有
16:40 まとめ
17:00 終了

参加費
|無料(ただし、飲食の注文を現地でお願いいたします)

定員|30名程度

参加方法|下記URLよりお申込みください。※申込締切 3月24日(金)12:00
https://forms.gle/J3JUGSAibn6zheQH8

対話内容の記録について|対話内容を記録し、今後の運営に活用したいと思います(一般参加者のお名前など個人が特定できる情報を無断で公開することはありません)。ご了承・ご協力をお願いいたします。

主催・問合せ|鳥取藝住実行委員会・ info@totto-ri.net (トット編集部)

助成|中国5県休眠預金等活用事業2021、ごうぎん文化振興財団助成事業

   

ライター

トット編集部

当ウェブマガジン編集部。鳥取の今をアートやカルチャーの視点から切り取ってお届けします。不定期に集まり、運営方針や記事内容の検討などをする編集会議を開いています。随時メンバー募集中!