トットローグ vol.2
「何が価値を創造するのか?」
2021年9月5日(日)13:00-16:00

鳥取で対話のためのプラットフォームをつくる試み、トットローグ。鳥取で暮らす人たちが話したいことを持ち寄り、テーマについてそれぞれの考えを交わし、個の考えを対話的に関連づけ、それらをコモンズ(共通の財産)として可視化する場をつくることを目指します。第2回目は鳥取県立博物館学芸員で、鳥取の街中でアート・プロジェクト「ホスピテイルプロジェクト」の運営も行う赤井あずみさんと、「何が価値を創造するのか?」というテーマで参加者も交えた対話を行います。


第1回目では企画にかかわるnashinoki、サトウアヤコ、水田美世が事前のオンライン公開会議であがった論点や、配信を聴いた方から寄せられた意見を踏まえ、トットローグで「対話」について考える際に重要と思われるトピックに関して意見を交わしました。後半では参加者を交え、いくつかのトピックを掘り下げ、また提出された新たな論点について考えました。

Vol.2から数回は、初回で交わした対話に関するトピックを背景としながら、実際に対話の場を開き、具体的なテーマについて話していきます。またそれを通して、対話の場そのものについても考えていきます。第2回目は企画者(nashinoki)が話したいテーマを選びました。テーマは「何が価値を創造するのか?」。昨年鳥取県立博物館で同名の展覧会(「ミュージアムとの創造的対話03 何が価値を創造するのか?」※)を企画した鳥取県立博物館学芸員で、アート・プロジェクト「ホスピテイルプロジェクト」の運営も行う赤井あずみさんと、このテーマについて参加者とともに話したいと思います。

赤井さんは数年前から、新しい県立美術館の開館を視野に入れつつ、ミュージアムについて考える展覧会、シリーズ「ミュージアムとの創造的対話」を企画し、昨年行われた「何が価値を創造するのか?」では、県内在住のある現代アートのコレクターが収集した作品群(a-collection)を博物館に展示することで、美術作品と価値について観覧者に問いかける展覧会を行いました。今回はその企画の内容や、展示を巡って赤井さんが考えたことなどをうかがい、その上で「何が価値を創造するのか?」というテーマを中心に「価値」について様々な側面から考え、対話を行う場にしたいと思います(展覧会を見られていない方の参加も歓迎します)。またそれぞれがどうして美術館に行くのかといった、アートや美術館そのものにかかわる問いについても考えていきたいと思います。

※ 以下の展覧会ホームページで、全ての展示作品と展示室の映像を見ることができます。参加される方は、当日までに見ておいていただけるとイメージしやすいと思います。https://enkeikousha.com/a-collection/index.html


トットローグ vol.2 「何が価値を創造するのか?」

日時
2021年9月5日(日)13:00-16:00

当日の流れ
13:00-13:30 挨拶やプロジェクト紹介など
13:30-14:30 [前半] ゲストとの対話
14:30-14:50 休憩 ※お手元の紙に、前半で気になったことなどを書いてください。
14:50-16:00頃 [後半]参加者のみなさんとの対話

対象
対話について興味のある方、今回のテーマで対話したい方、今後「トットローグ」を利用して対話の場を持ちたい方

会場及び参加方法
パソコン、スマートフォンなどから以下peatix内のイベントページより必ず事前にチケットを購入していただいたうえで、イベント紹介欄にあるボタンから開始10分前よりご入室ください。対話にはオンライン会議システムZOOMを使用します。
チケットをお申し込みする際に、Peatixアカウントを作成するか、Twitter/Facebook/Google/Appleアカウントでログインしてください。 お申し込み完了後、アカウントにチケットは発行されます。 
https://tottologue20210905.peatix.com

参加費
・早割 800円 ※7日前の8月29日(日)23:59までのチケット購入
・通常 1,000円
・前半のみリスナー参加 500円
「通常」チケットでは「参加」か「リスナー参加」の2種類の参加形態がありますのでお選びください。「今回話す人」との後半の対話に加わり一緒に話されたい方は、「参加」をお選びください(人数によっては抽選となる場合がございます。予めご了承ください)。また話の輪に加わることは望まないが、後半どのような対話が交わされるか耳を傾けたいという方は、「リスナー参加」をお選びください。Zoom上で、対話を聞いていただけます。
お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM (ペイジー)・Paypal がお使いいただけます。
イベント開始の13:00以降はチケットの購入ができなくなりますので、遅れて参加される場合も事前にチケットのご購入をお願いいたします
トットライターやトットサポーターには別途割引コードを通知します。チケット購入時に割引コードを入力いただくと、いずれも参加費が200円引きとなります。ぜひご活用ください。

準備するもの| 
・A4コピー用紙やらくがき帳など少し大きめの紙
・太めのマジックペン
※いずれも後半のzoom利用時に使います。

ご寄付のお願い
ウェブマガジン『+〇++〇』は鳥取県在住者や縁のあるさまざまな立場の有志で構成される仲間が非営利で運営しています。取材や編集、企画に掛かる費用や交通費、ライターなどの人材育成費用を確保するために寄付サポーター(年間/マンスリー)を募集しています。詳細は以下のページをご参照ください。
https://totto-ri.net/donation/
単発の寄付はpeatixのチケット購入ページからも可能です。ぜひご協力をお願いいたします。

主催
鳥取藝住実行委員会(トット編集部)
info@totto-ri.net
090-2409-7984(担当:水田)


今回話す人

赤井あずみ
1975年鳥取県米子市生まれ。鳥取県立博物館(2002-2008)、トーキョーワンダーサイト(2008-2010)、あいちトリエンナーレ2010を経て、2012年鳥取市街地の廃病院にて展覧会「HOSPITALE」を企画、以来アーティスト・イン・レジデンス・プログラムを柱とするアート・プロジェクトとして継続的に活動を続ける。2013年には旧旅館施設に「ことめや」をオープンし、コワーキング・スペースやレジデンス事業のほか、人の営みにまつわるさまざまな事柄についての企画を実施している。現在、鳥取県立博物館美術振興課および鳥取県立美術館整備局 主任学芸員(近現代美術)。HOSPITALE PROJECT: http://hospitale-tottori.org/

nashinoki(ライター)
プロフィールは、ページ下部を参照。

サトウアヤコ
大阪生まれ。建築・情報工学を学び、対話やリサーチを主としたコンセプトデザインなどを行う。2010 年から「mogu book」、「カード・ダイアローグ」、「本棚旅行」、「マイクロ・ストーリー」など複数のプロジェクトを継続しながら、言語化のプロセスや媒介的なコミュニケーションについて探求している。東京都現代美術館 MOTサテライト2019「ひろがる地図」(2019)、鳥取藝住実行委員会 連続講座「サトウアヤコ「日常記憶地図」子どもの頃の場所と風景を思い出す」(2019)、長野県立美術館「美術館のある街・記憶・風景 「日常記憶地図」で見る50年」(2021)

水田美世(トット編集長/ちいさいおうち管理人)
千葉県我孫子市生まれ、鳥取県米子市育ち。東京の出版社勤務を経て2008年から8年間川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉県)の学芸員として勤務。主な担当企画展は〈建畠覚造展〉(2012年)、〈フィールド・リフレクション〉(2014年)など。在職中は、聞こえない人と聞こえる人、見えない人と見える人との作品鑑賞にも力を入れた。出産を機に家族を伴い帰郷。2016年夏から、子どもや子どもに目を向ける人たちのためのスペース「ちいさいおうち」を自宅となりに開く。2017年4月より、鳥取県内の美術や文化を扱うウェブマガジン『+〇++〇』を友人たちと運営。

ライター

nashinoki

1983年、鳥取市河原町出身。鳥取、京都、水俣といった複数の土地を行き来しながら、他者や風景とのかかわりの中で、時にその表面の奥にのぞく哲学的なモチーフに惹かれ、言葉にすることで考えている。