NEW TRADITIONAL展in鳥取
「和紙という銀河から、届く光」

福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方や伝統工芸の可能性を模索していくプロジェクト「NEW TRADITIONAL」。今年度は、鳥取在住のプロダクトデザイナー川﨑富美さんとアートスペースからふるがプロジェクトに取り組み、鳥取市内で展示や関連企画を実施します。


「NEW TRADITIONAL」は、障がいのある人とともに、伝統工芸をとおして新しいものづくりのありかたや、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクト。一般財団法人たんぽぽの家(奈良県奈良市)が2019年から取り組んでいる事業で、ものをとおしてつくり手、つかい手、つたえ手が垣根をこえて交流し、語りあう場を作っています。
今年度は鳥取県にて開催。鳥取在住のプロダクトデザイナー川﨑富美さんディレクションの下、古くから良質な和紙を産出してきた因幡国を舞台にして、「アートを仕事に」をモットーに創作活動を行う「アートスペースからふる」に所属するアーティストとともに、因州和紙を素材としたいくつかの実験をしたとのこと。
自然に近い素材を扱う気持ちのよい仕事のようすを「和紙という銀河から、届く光」と題して展示や関連企画でトーク・ワークショップが開催されます。
参加費はいずれも無料。関連企画はオンラインでの参加も可能とのこと。ぜひ現地でもオンラインでも、鳥取のつくり手たちの息吹を感じてみるのはいかがでしょうか。会場は、国内外から暮らしを彩る手しごとが並ぶAm’s(鳥取市)一角にあるギャラリーと、「アートスペースからふる」2階のギャラリースペースです。お誘いあってお越しください。


NEW TRADITIONAL展in鳥取「和紙という銀河から、届く光」
https://tanpoponoye.org/news/general/2022/01/205613022/

展示「わたしのニュートラ」
古くから良質な和紙を産出してきた因幡国。水に漂う繊維を掬いあげ圧縮したものが和紙といえばシンプルですが、偶然の繊維の重なりが生む揺らぎは程よく光をろ過し、心地よいあかりを届けてくれます。
「アートを仕事に」をモットーに創作活動を行う「アートスペースからふる」に所属するアーティストとともに、因州和紙を素材としていくつかの実験をしました。
伝統工芸の、自然に近い素材を扱う気持ちのよい仕事。丁寧に精製された木の繊維、たぷっとした液体に触れると手が喜ぶのがわかります。
会場1|Am’sギャラリー(鳥取市行徳1-155 Am’s店内)
日 時|2022年1月21日(金)-30日(日)10:00-19:00 会期中無休
会場2|ギャラリーからふる(鳥取市元町101アートスペースからふる2階)
日 時|2022年1月21日(金)-29日(土)10:00-17:00 日曜休

関連企画 ニュートラ談義①「和紙という銀河をおよぐ」
日 時|1月22日(土)15:00〜16:30
会 場Am’s
因州和紙の伝統を守る中原商店、障がいのある人の表現やものづくりを推進するアートスペースからふる。ものづくりの背景やこれからの地域でのものづくりについて語ります。
出演者|川﨑富美(本展ディレクター)・伊奈真弓(アートスペースからふる)・中原寛治(中原商店)
進 行|岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家)
定 員|会場20名 ※オンラインでも同時配信、いずれも要申込

関連企画 ニュートラ談義②「NEW TRADITIONALからみえてきたもの」
日 時|1月30日(日)15:00〜16:30
会 場Am’s
ニュートラの取り組みをするなかではじまった各地での伝統工芸と障がいのある人の交流。そこから生まれたプロダクトを紹介し、福祉分野の人たちが地域のものづくりに参加する意義を語ります。
出演者|藤井克英、松本綾(Good Job!センター香芝)、川﨑富美(本展ディレクター)
進 行|森下静香(Good Job!センター香芝)
定 員|会場20名 ※オンラインでも同時配信、いずれも要申込

関連企画 ワークショップ「仏像絵付体験」
日 時|1月29日(土)10:00〜12:00
アートスペースからふるの山村和弘さんの作品を元にして、和紙製のはりこにペイントをします。
会 場アートスペースからふる2階
定 員|5名

お申込み方法
下記のフォームもしくはお問合せ先に必要事項を記入してお申し込みください。
受付後事務局から連絡をします。
https://forms.gle/5kdxBnHkqQerU4s86
※オンライン視聴もお申し込みが必要です
※FACE BOOKイベントページへのリアクションでは参加申込みとはなりません。ご注意ください
※新型コロナウィルス感染予防のため、直前にプログラムが変更になることがあります。詳しくはウェブサイトなどの最新情報をご覧ください

お問合せ
一般財団法人たんぽぽの家
〒630-8044 奈良県奈良市六条西3-25-4
Tel.0742-43-7055 Fax.0742-49-5501
E-mail nt@popo.or.jp
URL https://newtraditional.jp/

主催|文化庁/一般財団法人たんぽぽの家
協力|一般社団法人 アートスペースからふる、株式会社 中原商店、株式会社 torinoko、工作社、合同会社 僕ら、Am’s
令和3年度 文化庁委託事業「障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」

ライター

蔵多優美

1989年鳥取市生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業。IT・Web企業数社、鳥取大学地域学部附属芸術文化センター勤務を経て、デザイン制作やイベント企画運営、アートマネージメントなどを修得。「ことばの再発明」共同企画者。2021年5月より屋号「ノカヌチ」として鳥取市を拠点に活動開始。「デザインを軸とした解決屋」を掲げ、企画運営PMやビジュアルデザイン制作を得意領域とし、教育や福祉、アート分野の様々なチームと関わりながら活動中。対話型鑑賞ナビゲーターとして県内で実践やボランティア活動をする中で「美術鑑賞教育×対話」に関する調査研究に取り組む。2023年度は母校である鳥取城北高等学校で非常勤講師として美術を担当している。吉田璋也プロデュースの民藝品を制作していた鍛冶屋の末裔。