「見る場所を見る2」
アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト
1/30(月)-2/5(日)
2022年に開催された鳥取の映画文化を辿る展覧会「見る場所を見る」。その第二弾が鳥取市のギャラリーで開催されます。今回は鳥取県西部の映画館・レンタルビデオショップの歴史についての調査、前回取り上げられた鳥取市の追加調査の成果がそれぞれ紹介されます。また、関連企画としてオンラインゲストトークやドキュメンタリー映像の上映も行われます。
「見る場所を見る」は、鳥取の映画文化を辿るドキュメンタリー3部作『映画愛の現在』(2020年)の制作者である映像作家・佐々木友輔さんと、上映活動なども行う鳥取市のイラストレーターClaraさんが企画するリサーチプロジェクト。昨年初めて行われた展覧会では、鳥取市内の映画館やレンタルビデオショップ、上映活動などの歴史を細かく調査した成果が紹介されました。第二弾となる今回は、鳥取大学地域学部の学生・杵島和泉さんが新たに企画者に加わっています。
第一部「イラストで見る、米子・境港市内の映画館&レンタルビデオショップ史」は、佐々木さんとClaraさんによる企画。米子市・境港市の映画館およびレンタルビデオ店について資料調査を行い、Claraさんのイラストによる記憶の復元が展示されます。
そして杵島さんの企画である第二部「紙の上のスクリーン——鳥取の映画館と『読む』メディア」は、前回の展覧会以降に提供された資料からの、鳥取市内の映画館に関する追加調査の成果報告です。世界館やシネマスポット フェイドインというかつての映画館が発行していた現在では貴重な印刷物から、当時の地域の人々の映画体験を紐解く試みです。
会期中の関連企画として、田中晋平さん(神戸映画資料館研究員)と近藤和都さん(大妻女子大学社会情報学部准教授)という地方映画史や映画館文化に造詣の深い2人の研究者を迎えてのオンラインゲストトークが開催されます。
また、鳥取大学地域学部の学生・木原未稀さんが制作した、Claraさんの制作の様子を記録したドキュメンタリー『Claraさんのはりこ』の上映も行われます。
見る場所を見る2
——アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト
日時:2023年1月30日(月)〜2月5日(日)
10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
会場:gallery そら
(鳥取市栄町658-3 駅前サンロード/TEL 0857-29-1622)
企画:佐々木友輔、Clara、杵島和泉
ウェブ:https://qspds996.com/cinephilianow/
第1部:イラストで見る、米子・境港市内の映画館&レンタルビデオショップ史
第2部:紙の上のスクリーン——鳥取の映画館と「読む」メディア
関連企画:
オンラインゲストトーク
※講座開催前日24:00までに、参加申込フォームから要申込
①「関西の映画館文化と自主上映活動」
ゲスト:田中晋平(神戸映画資料館研究員)
日時:2023年1月31日(火)20:00〜22:00
②「見る場所を取り巻くオフ・スクリーンのメディア」
ゲスト:近藤和都(大妻女子大学社会情報学部准教授)
日時:2023年2月4日(土)20:00〜22:00
木原未稀『Claraさんのはりこ』上映
デザイン:蔵多優美(ノカヌチ)
リサーチ:音泉寧々、根路銘翔以李、渡邉乃愛、武田泰成、田中慧、田中万智、亀田蛍、木原未稀、吉木陸也、芹澤みなみ
主催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(佐々木研究室)
助成:鳥取大学 令和4年度学長裁量経費、鳥取大学 令和4年度地域参加型プロジェクト「地域社会の記憶と文化のためのメディアプロジェクト」、鳥取大学 令和4年度アートシェアリングによるウェルビーイング実現プログラム、JSPS科研費助成事業(若手研究)JP20K12889「鳥取県内の映画の公共上映の実態とその担い手の映画体験に関する個人史研究」