「アイアイ」プロジェクト報告フォーラム×トットローグ
-鳥取という“地方”で考える鑑賞教育-
鳥取県内外の美術鑑賞・鑑賞教育の取り組みを紹介するメディアサイト「アイアイ」は、5月20日(土)にプロジェクト報告会を開催します。フォーラムではトットが取り組んできた対話のためのプラットフォームづくり「トットローグ」ともコラボし、「鳥取という“地方”で考える鑑賞教育」をテーマに、参加者と鳥取の未来を考えます。
「アイアイ」は、鳥取県内外の美術の現場で、美術教育・鑑賞教育についてさまざまなアプローチを試みる実践者たちにインタビューを重ねていくリサーチプロジェクトで、2022年11月にメディアサイトがオープンしました。5月中旬に10組目のインタビューを公開するのに合わせて、5月20日(土)に鳥取大学 アートプラザで、プロジェクト報告会を開催します。
第1部では、プロジェクトリーダーの蔵多優美さんから、プロジェクトを立ち上げた経緯や実際にリサーチを進めていく中で見えてきたことなどが報告されます。
続く第2部では、「アイアイ」で取り上げられた3組がゲストとして登壇。鳥取短期大学 国際文化交流学科の渡邊太さん、鳥取県立境高等学校の永江靖幸さん、鳥取県立博物館美術振興課の佐藤真菜さんと外村文さん。インタビューから数ヶ月経ちあらためて考えたこと、他の実践者の取り組みや考えで印象的だったことなど、生の声を聞きながら、クロストークで美術教育・鑑賞教育の課題や可能性をあらためて浮き彫りにしていきます。
そして、締めくくりとなる第3部では、参加者も一緒になって、地方における鑑賞教育について考え、対話する場を持ちます。鳥取という地で鑑賞教育を普及・発展させるために何が必要なのか、私たちに何ができるのかを一緒に考えていけたらと思います。
当日はオンライン参加も受け付けます。鳥取県内外で美術教育に携わる方、対話型鑑賞を含む鑑賞教育に興味のある方、新たにできる鳥取県立美術館に興味のある方、「アイアイ」や「トット」の読者など、内容に興味があれば、どなたの参加も歓迎です。新たな連携や動きを生み、鳥取の未来を拓くフォーラムになればと願っています。
「アイアイ」プロジェクト報告フォーラム×トットローグ
-鳥取という”地方”で考える鑑賞教育-
日時|2023年5月20日(土)13:00-16:00
タイムテーブル|
13:00-14:00 第1部「アイアイ」プロジェクト報告会
14:00-14:30 第2部クロストーク「鑑賞教育の課題と可能性」
14:30-16:00 第3部トットローグ「鳥取という”地方”で考える鑑賞教育」
[登壇者]
・渡邊太(鳥取短期大学 国際文化交流学科)
・永江靖幸(鳥取県立境高等学校)
・佐藤真菜(鳥取県立博物館美術振興課)
・外村文(鳥取県立博物館美術振興課)
・蔵多優美(「アイアイ」プロジェクトリーダー)
場所|
[現地]鳥取大学 アートプラザ(鳥取市湖山町南4丁目101 地域学部棟附属芸術文化センター内)
[オンライン]オンライン会議システムZoom(お申込み頂いた方にURLを送付)
定員|
[現地]20名(事前予約優先。予約で定員に達しない場合は当日参加可)
[オンライン]定員無し(事前予約のみ)
*オンラインは視聴メインとなります。質問時間は設けますが、自由に対話されたい場合は現地にてご参加ください。
参加費|無料
参加方法|以下URLよりお申込みください。
https://forms.gle/5iMLZ9Zs6ZLKJ7Ja6
申込締切|2023年5月19日(金)18:00
対話内容の記録について|対話内容を記録し、今後の運営に活用したいと思います(一般参加者のお名前など個人が特定できる情報を無断で公開することはありません)。ご了承・ご協力をお願いいたします。
問合せ|info@totto-ri.net(トット編集部)
主催|アイアイプロジェクト、鳥取藝住実行委員会
共催|鳥取大学地域学部 竹内・佐々木研究室
協力|トット編集部
助成|公益財団法人小笠原小笠原敏晶記念財団 2021年度 調査・研究等への助成(現代美術分野)、中国5県休眠預金等活用事業2021
[登壇者プロフィール]
渡邊太(わたなべ・ふとし)
鳥取短期大学国際文化交流学科教員。大阪出身、鳥取に移って五年目。鳥取中部の芸術文化史について調査中。著書に『愛とユーモアの社会運動論』(北大路書房)、『短大生のためのスタディスキル』(共著、今井出版)、『芸術と労働』(共著、水声社)、論文に「鳥取中部地方芸術文化史を探る」(ソシオロジ67巻1号)、「同人誌『意匠』と倉吉の民藝運動」(鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要83号)など。
永江靖幸(ながえ・やすゆき)
1967年鳥取県羽合町(現・湯梨浜町)生まれ。鳥取大学教育学部を卒業後、中学校勤務ののち高校の教員として米子西高等学校、境高等学校、米子南高等学校と県西部の県立高校で勤務。大学から始めた彫刻制作を現在も続けている。以前は二紀展にも出品していたが現在、作品の発表場所は砂丘社やヴュVueなどグループ展が主となっている。
佐藤真菜(さとう・まな)
大学卒業後、公立中学校に美術科教諭として勤務(1985年-2005)、鳥取大学大学院修士課程修了(2003)、鳥取県教育センターに勤務し指導主事と美術科指導主事を兼務(2006-2009)。2010年より鳥取県立博物館に勤務。企画展 鳥取の表現者File.04「フナイタケヒコ 絵画の光景」(2013)、File.06「流体-松本文仁・森田しのぶ」(2015)を企画。また、美術部門教育普及専門員として、2010年から毎年、普及的展示と館内外での教育普及事業を担当。現在、美術館整備局 美術館整備課 専門員(兼 鳥取県立博物館 美術振興課 専門員)。趣味は絵を描くこと。第62回行動展 行動賞・損保ジャパン美術財団奨励賞(2007)、前田寛治大賞展佳作3席(2007)、行動美術協会会員、日本美術家連盟会員。
外村文(とのむら・あや)
鳥取県西伯郡大山町で育つ。中学校美術科教諭(2003-2013)、鳥取県教育センター教育企画研修課 指導主事(2014-2019)を経て、2020年より鳥取県立博物館美術振興課および鳥取県立美術館整備局 専門員。モノづくりの好きな両親のもとに育ち、小学校4年生の時に担任の先生が釣ってきたイワナを描いた感動や、時間を忘れるくらい没頭した中学校の美術の授業の楽しさが深く心に残り、アートに関わる道を志し、現在に至る。担当は教育普及。
蔵多優美(くらた・ゆみ)
1989年鳥取市生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業。IT・Web企業数社、鳥取大学地域学部附属芸術文化センター勤務を経て、デザイン制作やイベント企画運営、アートマネージメントなどを修得。「ことばの再発明」共同企画者。2021年5月より屋号「ノカヌチ」として鳥取市を拠点に活動開始。「デザインを軸とした解決屋」を掲げ、企画運営PMやビジュアルデザイン制作を得意領域とし、教育や福祉、アート分野の様々なチームと関わりながら活動中。対話型鑑賞ナビゲーターとして県内で実践やボランティア活動をする中で「美術鑑賞教育×対話」に関する調査研究に取り組む。2023年度は母校である鳥取城北高等学校で非常勤講師として美術を担当している。吉田璋也プロデュースの民藝品を制作していた鍛冶屋の末裔。