鳥取市内でコンテンポラリー・ダンス公演が目白押し
2018年2月末から3月はじめ、鳥取市内では複数のプロジェクトや施設でコンテンポラリー・ダンスの公演が立て続けに実施されます。
1.スクール・イン・プログレス2018 山下残パフォーマンス&レクチャー「『せきをしてもひとり』について」
日時:2月28日(水)19:00-
場所:HOSPITALE(旧横田医院)〒680-0831 鳥取県鳥取市栄町403
主催・問い合わせ:スクール・イン・プログレス実行委員会事務局(鳥取市瓦町527)
090−9546−9894(担当:赤井)
arts.school.in.progress@gmail.com
京都を中心に活動する振付家、山下残さんが2月22日より鳥取に滞在し、一般市民とともに行ったリサーチをふまえ、ワークインプログレスとして代表作『せきをしてもひとり』(鳥取出身の俳人尾崎放哉の句より着想した作品)についてのパフォーマンスとレクチャーを上演します。山下さんは言葉とダンス(身体)の関係性を探り続けてきた第一人者。飄々とした佇まいと独特の間合いにご注目ください。
山下 残
19歳からモダンダンスを始め、1991年には京都のダンスグループ「モノクロームサーカス」に所属、演出も手がける。振付家、演出家として実験的で野心的な舞台作品の発表を続ける。2002年には、来場者に100ページの本を配り、観客がページをめくりながら本と舞台を交互に見る「そこに書いてある」を発表。2004年、尾崎放哉の俳句に発想を得て、呼吸の記号と俳句と身体をあわせて見る「せきをしてもひとり」で京都芸術センター舞台芸術賞受賞。近年は、ライヴ・アーツ・イン・バンコク(タイ)、クンステン・フェスティヴァル・デザール(ベルギー)、イスタンブール国際コンテンポラリーダンス・パフォーマンスフェスティヴァル(トルコ)、TABフェスティヴァル(アメリカ)、アブダビアート・ドゥラブ・アル・タワヤ(アブダビ)など海外での活動も多い。
2.ヨーロッパコンテンポラリーダンスの今 畦地亜耶加トーク
日時:2018年3月1日(木)19:00-21:00
場所:Hospitale(旧横田医院)〒680-0831 鳥取県鳥取市栄町403
主催・問い合わせ:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター ダンス・身体表現研究室
0857-31-5139(木野研究室)
saiko@rs.tottori-u.ac.jp
近年演劇や音楽、美術との融合が進み、多様化している「コンテンポラリー・ダンス」について、現在ドイツ(ベルリン)を拠点に活動する振付家/ダンサーの畦地亜耶加さんをお招きし、ヨーロッパのダンスシーンの今をお話しいただきます。また、ご自身が現在関わるドイツを代表するダンスカンパニー「サシャ・ヴァルツ&ゲスツ」の活動をはじめ、ドローイングや即興演奏とのコラボレーション作品など幅広く伺いながら、ヨーロッパのコンテンポラリー・ダンスシーンの今を切り出します。
畦地亜耶加
2007 年埼玉全国舞踊コンクール、第2位受賞。2008 年度文化庁在外派遣研修員として渡独。2011 年度ポーラ美術振興財団在外研修員。2009 年より現在はドイツのベルリンに在住。ドイツのダンスカンパニーSasha Waltz&guests のレパートリーダンサーとして欧州を中心に世界各国ツアーにでている。自作品の創作発表も行い、多ジャンルのアーティストとのコラボレーション作品を世界各地にて発表している。近年の代表作品としてはドローイングアーティスト中原一樹との作品”vergänglich”、”O”、をベルリンとアッシジで発表。
3.とりぎん文化会館舞踊公演『あげだがん 上げてどうする そげだがん』『夢の破片』
日時:2018年3月3,4日『夢の破片』14:00開演、終演後移動して『あげだがん 上げてどうする そげだがん』15:20開演
場所:とりぎん文化会館
主催・問い合わせ:公益財団法人 鳥取県文化振興財団
0857−21−8700
鳥取県文化振興財団のプロデュース公演第三弾はコンテンポラリーダンス二本立て。近藤良平さんの『あげだがん 上げてどうする そげだがん』は一般市民29名が参加、オノマトペと鳥取方言をもとに作品作りを行っています。近藤さんはコンドルズという学ラン姿(たまにももひきラクダシャツ姿も)で踊るグループでおなじみ。NHK「からだであそぼ」や「サラリーマンNEO」などでも活躍しており、ユニークかつ笑いの溢れる振付で知られています。
もう一作の島地保武さんは鳥取の俳人、河本緑石をテーマに。オーディションで選ばれた県内のダンサーだけではなく、ご自身と辻本知彦さんも出演するとのこと。美しい身体が見たい方にオススメです。
この週は、勝手に名付けて「鳥取ダンスウィーク」と化します!これを機会に多様なダンスワールドに触れてみてはいかがでしょうか。
写真:Ryu Oyama