人と土地の記憶を映像で記録するプロジェクト
「私はおぼえている」新作含む4作品上映会
2019年2月23日(土)、 24日(日)

鳥取に暮らす方々へのインタビューを行い、その方の半生とそれに結びつく土地の記憶を映像で記録・公開していくプロジェクト「私はおぼえている」。昨年10月に公開された2作品に加えて、今年に入って新たに撮影・編集した新作2作品の計4作品をまとめて上映します。


「私はおぼえている」は、「あなたの人生は語り伝える価値がある」という考えのもと、鳥取県内の方を対象に、インタビュー形式で映像撮影を行い、その記録を保存・活用していくプロジェクト。コラム「映像みんぞく採集」でもおなじみの「現時点プロジェクト」が今年度から取り組みはじめた活動です。

濵根良太郎さん

今回上映される4作品のうち、「藤原喜代江さんと生活の記憶」と「濵根良太郎さんと砂地の記憶」の2作品は今年に入ってから新たに撮影し編集したもの。倉吉市関金町の藤原喜代江さん(83歳)には昔の山での生活のことを、北栄町北条の濵根良太郎さん(92歳)には砂丘地での農作業の様子を語っていただいたといいます。
映像の中で語るのは見ず知らずの方であっても、「観ているうちに自分の肉親のことを思い出した」という感想が多く寄せられる「私はおぼえている」の作品たち。今回はじめてとなる女性の語り手にもぜひ注目を。

トップ画像:藤原喜代江さん
写真:波田野州平


「私はおぼえている」新作含む4作品上映会
日時:2019年2月23日(土)、24日(日)いずれも18:30開演
観覧料:1000円
会場:倉吉未来中心 セミナールーム1(倉吉市駄経寺町212-5)
予約不要

主催・問合せ : 現時点プロジェクト
TEL 090-9501-3070(波田野)/ 080-3890-0371(野口)
genjiten2017@gmail.com

現時点プロジェクト
2017年1月にスタートした、生活習慣や生活用品、伝統行事や人々の記憶、自然環境などを映像と写真で記録保存し、アーカイブ資料を一般公開することをメインの事業とするプロジェクト。日常の中にある小さな驚きや、忘れられていた大切なことを発見していくことを目的とする。2017年は、バス停に置かれた椅子を通して地域コミュニティーのあり方を考える展覧会『バス停や椅子』を倉吉市内で開催。また、当ウェブマガジン「totto(トット)」では波田野州平の映像レポート『映像みんぞく採集』を連載中で、日常の中にある発見を記録する行為を基点とした活動を行っている。

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