トリムジカ・プレイリスト #7
岩田源太(喫茶ミラクルの住人)

例えば、夏の浦富海岸を車で走らせながらカーステから流れる◯◯◯◯とか、冬の大山スキー場で凍えた手をカイロで温めながらイヤホンで聴く◯◯◯◯とか……。ここにしかない時間と風景の中でこそ聴きたくなる音楽があります。毎回、鳥取屈指の音楽好きたちが登場し、鳥取のさまざまなシチュエーションにぴったりな音楽をセレクト、珠玉のプレイリストをお届けします。名付けてトリムジカ・プレイリスト。
梅雨を迎えたこの時期は、音楽イベント「曇天野外」を企画する岩田源太さんが選曲してくれました。


今月のプレイリスト:梅雨に部屋で聴く音楽

音楽は、何かをする時に流すなど、引き立て役としてとても大事なものではありますが、「音楽を聴く」をする時は、その環境が音楽の引き立て役になるのかな、と思います。映画のエンドロールで聴きたい、とか、電車の中から、流れて行く風景とともに聴きたい、とか。今回は、梅雨の時期に、せっかくの休みの雨降りでも、雨のおかげで、部屋でゆっくり音楽が聴ける、と思えるような(というとハードル上がりますが)曲を選んでみました。

1. Blue Light / Holy Hive
この人たち(?)のことはよく知りませんが、こもった感じと角の立たない歌声がいいな、と思って選びました。

2. bad habit / your smith
この人のこともよく知りませんが、過去の思い出を温かい気持ちで思い返す、みたいな雰囲気のする曲で、いいなと思います。

3. Flim / The Bad Plus
Aphex Twinカバーで、オリジナルの打ち込みを、ドラムの超絶テクニックで再現しているすごさに引きますが、しっとりしたピアノのメロディがとても好きです。

4. She Brings The Rain / Can
雨の曲と言ったらこれがまず浮かびました。ダモ鈴木加入前のCANの曲では一番聴いている曲です。映画「ノルウェイの森」でも劇中で使われていました。

5. Gum / んoon
「ふーん」と読むバンド名だそうです。このバンドを見つけた時は少し興奮しました。PV気持ち悪いなぁ。と。でも曲はどの曲も静かで好きです。

6. The Fairest Of The Seasons / Nico
「永遠の僕たち」という映画が好きで、そのエンディングに使われていた曲です。The Velvet Undergroundのnicoさんのソロ曲です。

7. サマーレイン / 木下美紗都
木下美紗都さんのアルバムはどの曲も良いのですが、サマーレインということで、この曲を選びました。

8. Come to Atlanta / Faye Webster
アトランタ出身21歳のシンガーソングライター兼カメラマンだそうです。こんなに若くて多才でおしゃれな女子がいるなんて、アトランタってどんなところなんでしょうか。

 9. Cola  / Arlo Parks
ロンドン出身の18歳だそうです。こんなスポーティーな感じなのにしっとり歌う女子がいるなんて、ロンドンってどこなんでしょうか。

10. june / 優河
6月の歌なので、梅雨の時期にすんなりと素敵な歌として聴けます。

※各タイトルをクリックするとYouTubeで視聴できます。

写真:Yuka Ikawa


岩田源太(喫茶ミラクルの住人)
1985年水戸市生まれ。都内の大学でデザインを学びつつ、アートの方が好きになり、現代アートをやりたくて、都内の工房でバイトしながら数年間暮らす。しかしうまくいかず、実家に帰り、数ヶ月間引きこもり状態で過ごす。20代後半になってから、もう少しちゃんとしたい、と思い、再び上京。デザイン専門学校を卒業後、会社員として3年間勤め、現在は内装業などをしながら、鳥取市浜村の喫茶ミラクルにて生活中。

ライター

トット編集部

当ウェブマガジン編集部。鳥取の今をアートやカルチャーの視点から切り取ってお届けします。不定期に集まり、運営方針や記事内容の検討などをする編集会議を開いています。随時メンバー募集中!