「鳥取夏至祭2019」
即興の音楽とダンスに出会える3日間
6月21日(金)-23日(日)

県内外から音楽家やダンサーが集い、鳥取市のまちなかに即興(1)のパフォーマンスを生み出していく「鳥取夏至祭」(2)が今年も開催されます。
即興のパフォーマンスを鳥取の人に身近に感じてもらうと同時に、各地で活躍するアーティストやパフォーマーの交流とネットワーク形成を目指す「鳥取夏至祭」。3回目となる今回の展開について、企画者の木野彩子さんにお話を伺いました。


ー 2017年、2018年の実施を振り返って、どのような点を成果、あるいは課題として感じておられますか。

木野:1回目ではこれまで鳥取にはなかった形態の祭として注目もあり、3日間の開催で延べ250名以上が参加してくださいました。会場が鳥取市の中心市街地だったことも幸いし、偶然にパフォーマンスの現場に出会い、参加してくださるお客さんも多かったと思います。
2回目では会場を鳥銀文化会館付近や鳥取大学のキャンパス等に移したことで全体的な集客数は下がりましたが、全国各地から夏至祭でパフォーマンスをするために集ったアーテイストたち同士の交流が深まりました。夏至祭での出会いがきっかけとなり、その後、京都や関東で一緒にイベントを開いたり、鳥取での別のプロジェクトに参加していくアーティストが生まれたりと、動きがあったことは大きな成果だと思います。

鳥取夏至祭2017。場所:三角公園(正式名は太平公園)

また、実行委員として関わってくれる学生が増えたことも嬉しいですね。私は大学の教員でもあるのですが、鳥取夏至祭は授業とは全く別で動いているプロジェクトです。そこへ自主的に関わりを持とうとしてくれているので、頼もしく思います。
課題としては、既存のジャズであったり吹奏楽であったり、様々なジャンルで活動されている方々にも関わっていただきたいと思うのですが、まだ取っ掛かりを見いだせていないところは課題ですね。ただまだ3回目を迎えるところなので、続けていくことできっと変化は出てくるだろうと思います。

鳥取夏至祭2018。場所:五臓園ビル ギャラリー

ー さまざまな表現に対する寛容性を、街の中に育てていくという点においても、鳥取夏至祭の果たす役割はとても大きいと感じています。
今年2019年の夏至祭の2日目には、これまでになかった樗谿公園周辺がパフォーマンス会場となっていますね。

例年通り3日間にわたり開催しますが、2日目は歴史的建造物である樗谿グランドアパート(3)や、樗谿公園内の鳥取東照宮(4)などでパフォーマンスを展開していく予定です。県外から集ったアーティストたちが、表現する場所として面白いと感じられるスペースを提供したいと思いますし、私を含めてアーティストたち自身が交わることで高め合う場を生み出したいと思っています。
また、今回、プログラムの中に新たにワークショップ企画が入りました。即興の可能性を少し突っ込んで探る内容にしています。アーティストたちの為のワークショップですが、観客も演奏者として関わることができますので、ぜひお越しください。

鳥取夏至祭2018。場所:駅前サンロード

ー 参加するアーティストたちの顔ぶれに変化はあるのでしょうか?

1回目は私の友人関係が多かったのですが、2回目、3回目と回を重ねることで、初めて出会う方が増えています。今年は24名のアーティストが名を連ねます。これまで参加したことのあるアーティストが半数、新たに参加するアーテイストが半数。鳥取に初めて訪れる方もいるので、彼らにとって得るものがあったと感じてもらえる夏至祭にしたいです。
プチパトロンシステムを初回から導入しています。これは、それぞれの観客が良いパフォーマンスだったと思う方へ手持ちのポイントを手渡すという一種の投票システム。アーティストのモチベーションアップにも繋がるので、ぜひ多くの方に観に来ていただきたいです。

鳥取夏至祭2018。場所:わらべ館いべんとほーる

写真:田中良子

1:フランス・パリで毎年夏至の日6月21日に開催されるFête de la musiqueという音楽祭からのネーミング。この日は音楽家を中心にさまざまなアーティストがプロもアマチュアも垣根を越えて一晩中パフォーマンスに興じる。
2:楽譜や振付といった決まり事に頼らず、その場で感じることをもとに作り出していく手法。音楽、ダンス、演劇、美術、それぞれのジャンルで発展している。
2:1930年に竣工した木造2階建の住宅で、鳥取市の敵視的建造物に指定されている。占領軍将校の住居として使用されていたこともある。
3:鳥取県鳥取市にある江戸時代に創建された神社。明治7年(1874年)から平成23年(2011年)までは樗谿神社(おうちだにじんじゃ)と称されていた。本殿・拝殿・幣殿・唐門の4棟の建造物は、国の重要文化財に指定されている。


鳥取夏至祭2019 公式ホームページ
https://tottori-geshisai.jimdo.com/

プログラム:
6月21日(金)
18:30開演(開場18:15)
[A] 前夜祭 くじ引きによる即興ダンスと音楽のセッション(オービタル形式による)
集合場所:鳥取大学地域学部附属芸術文化センターアートプラザ(鳥取市湖山町南4丁目101)
定員:40名
料金:1000円(プチパトロンシステム2ポイント付き)/ 学生料金500円(プチパトロンシステム1ポイント付き)

6月22日(土)
15:00開演
[B] ツアーパフォーマンス(周遊型公演)
集合場所:樗谿グランドアパート前(鳥取県鳥取市上町93-1)
料金:1000円 (プチパトロンシステム2ポイント付き)

19:00開演
[C] プチワークショップ企画:即興のコンダクション
集合場所:旧横田医院(鳥取市栄町403)※雨天時はパレット鳥取(鳥取市弥生町323-1)へ変更
ファシリテート:Miya(音楽家)
料金:無料

6月23日(日)
10:00頃
[D] いなばのお袋市に出現
会場:いなばのお袋市(駅前サンロード内)
参加費:無料

13:30開始、14:30終了
[E] 即興音楽とダンスのワークショップ 月に1回行っているワークショップの豪華版
会場:わらべ館いべんとほーる(鳥取市西町3丁目202)※雨天時には階段、わらべ夢ひろばへ行くこともあります
参加費:無料(要申込、0857-22-7070 わらべ館)
定員:50名

参加アーティスト(順不同):
山本和馬(ヲミトルカイ、ダンス/兵庫)、古川友紀(ダンス)、小池 芽英子(美術・パフォーマンス/京都)、鈴村英理子(ダンス/滋賀)、たけうちみずゑ(チョンモップ、演劇/東京)櫻井拓見(チョンモップ、演劇/東京)、宮原一枝(ダンス/福岡)、大脇理智(ダンス/山口)、イフクキョウコ(ダンス/山口)、吉福敦子(ダンス/東京)、小川敦生(美術/神奈川)、金井隆之(声楽・バロックギター/東京)、Yasusi(ダンス/兵庫)、荻野ちよ(ダンス/鳥取)、村瀬謙介(音楽/鳥取)金子泰子(トロンボーン/岡山)、小谷雄司(サックス/岡山)、瀬尾亮(ヴォイス/兵庫)、Miya(フルート/東京)、田中悦子(ダンス/鳥取)李東熙(ダブルベース/京都)中村仁美(コントラバス、作曲/鳥取)、中村友紀(演劇/鳥取)、きのさいこ(ダンス/鳥取)他

チケットのご予約:
キノコチケット kinokoticket@gmail.com
問合せ:
鳥取夏至祭2019実行委員会 geshisai2019@gmail.com
鳥取大学地域学部付属芸術文化センター
0857-31-5130 / saiko@tottori-u.ac.jp(木野研究室)

ライター
トット編集部

トット編集部

当ウェブマガジン編集部。鳥取の今をアートやカルチャーの視点から切り取ってお届けします。不定期に集まり、運営方針や記事内容の検討などをする編集会議を開いています。随時メンバー募集中!