トークショー
「浜村と八雲と…面影を探して」
8/4(日)11:00開催

鳥取市気高町で地域に根差した映画作りを続けている浜村温泉湯けむり映画塾では、浜村にも縁のある小泉八雲を題材にした映画作りを目指し、8月4日(日)、小泉八雲に造詣が深い小説家の荒俣宏氏を迎えてトークショーを開催します。


小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、明治24年のお盆に妻セツを連れて浜村温泉を訪れ、その時の浜村の印象を“不思議なほど渚に近い温泉”と、著書『知られぬ日本の面影』に記しています。その他にも、お盆の時期の浜村の様子が叙事的かつ叙景的に書かれており、賑やかだった明治時代の浜村の風景が目に浮かびます。

現在は温泉街としての活気を失ってしまった浜村。このまちを拠点に、浜村温泉湯けむり映画塾では映画制作を通して地域の資源を掘り起こし魅力を伝えていきたいと、2014年から毎年1本ずつ映画を撮り続けています。これまでに浜村が全国に誇る民謡「貝殻節」や、浜村出身の小説家・田中古代子を題材にした映画などを制作してきました。次の作品は小泉八雲にちなんだものにしたいと、このたびの八雲と浜村の関係などをあらためて学ぶことができるトークショーを企画しました。

ゲストは荒俣宏さん。小説家・妖怪研究家・タレント等さまざまな肩書でご活躍ですが、英米幻想文学の翻訳・評論家で小泉八雲の愛読者でもあります。当日は荒俣さんに八雲と浜村の関係について講演していただいた後、劇作家・演出家の坂手洋二さんも交え、お二人で八雲作品や映像化・舞台化の意義について語り合っていただきます。また、山陰土着系女優で、浜村温泉湯けむり映画塾の作品にも数多く出演している松島彩さんによる朗読もあります。

あらためて小泉八雲が見た浜村に思いを馳せ、浜村の魅力、これからこのまちでできることを一緒に考えていける機会になりそうです。


[出演者プロフィール]
荒俣 宏 Hiroshi Aramata

小説家・妖怪研究家・タレント等、様々な分野で活躍。神秘学、博物学、風水等著書は数多く、小泉八雲に造詣が深い。京都国際マンガミュージアム館長。

坂手 洋二 Yoji Sakate
劇作家・演出家。劇団「燐光群」主宰。ラフカディオ・ハーンをモチーフにした作品『神々の首都』がある。

松島 彩 Aya Matsushima
松江市出身。主に山陰地方でテレビ、ラジオ、舞台、他多くの芸能活動を重ねる。自称“山陰土着系女優”“。


トークショー「浜村と八雲と…面影を探して」

日時|2024年8月4日(日)11:00-13:00

プログラム
〈第1部〉松島彩 朗読会
小泉八雲『知られぬ日本の面影』第21章“日本海に沿うて”より 女優・松島彩による八雲作品の朗読 ※昭和4年 第一書房刊 小泉八雲全集第3巻 田部隆次訳
〈第2部〉荒俣宏 講演会
英米幻想文学の翻訳・評論家で小泉八雲の愛読者である荒俣宏氏が小泉八雲と浜村の関係について語る
〈第3部〉荒俣宏&坂手洋二トークショー
小泉八雲作品や八雲自身の映像・舞台化とその意義について荒俣宏氏と劇作家・演出家の坂手洋二氏が語り合う

会場|貝殻節の里 旅風庵(鳥取市気高町浜村温泉)
※会場はJR浜村駅よりすぐです。来場には公共交通機関をご利用ください。
※お車でお越しの際は、気高町コミュニティセンター・気高町総合支所駐車場をご利用ください。(旅館駐車場は駐車できません)

定員|80名(予約制・先着順)

料金|無料

観覧予約・問合せ
メール:yukemuri.cinema@gmail.com
FAX:0857-51-0603
件名に「8/4トークショー予約」、本文に「氏名・連絡先・人数(複数名の場合)」をご記入ください。

主催|浜村温泉湯けむり映画塾実行委員会
共催|鳥取県 鳥取市
助成|令和6年度市町村等連携型地域活性化拠点事業 鳥取市芸術によるまちづくり推進事業

ライター

トット編集部

当ウェブマガジン編集部。鳥取の今をアートやカルチャーの視点から切り取ってお届けします。不定期に集まり、運営方針や記事内容の検討などをする編集会議を開いています。随時メンバー募集中!