ちづの町と森の演劇祭2025
2025年7月6日(日)-7月27日(日)
今年の夏も智頭町で「ちづの町と森の演劇祭」が開かれます。OiBokkeShiによる演劇「恋はみずいろ」、智頭町新田集落の人形芝居「傾城阿波の鳴門順礼唄の段」、QUEENBEE JAZZ ORCHESTRAのビックバンド・コンサートと、多彩な魅力にあふれる演劇祭です。
「ちづの町と森の演劇祭実行委員会」が運営する演劇祭も2年目を迎えました。今年は、3つの公演とトークプログラムにふれることができます。
7月6日の演目は、智頭町の新田人形浄瑠璃相生文楽による「傾城阿波の鳴門順礼唄の段」。新田集落では、明治7年から150年にわたって人形芝居が演じ続けられてきました。本公演の「傾城阿波の鳴門」は、江戸時代の徳島藩(阿波国)で起こったお家騒動を題材にした物語です。智頭町の有形民俗文化財にも指定された人形芝居の伝統世界を味わってみませんか?
7月21日の「恋はみずいろ。」は、岡山県奈義町を拠点に、地域で暮らすメンバーで構成する劇団 「老いと演劇」OiBokkeShi(岡山県奈義町)による舞台公演。作・演出は、演劇的手法を活用した認知症ケアを行う「老いと演劇のワークショップ」を全国で展開する菅原直樹さんが担当しています。「恋はみずいろ。」で描き出されるのは、母の行方を探して、祖父の暮らす老人ホームがある町を訪れた青年の姿です。午後5時になると防災無線から流れ出す「恋はみずいろ」のメロディーを背景に、青年の一歩が始まります。

7月27日には、鳥取地域で約50年間活動するQUEENBEE JAZZ ORCHESTRAによる「ビッグバンド・コンサート」が。本格的なオーケストラの音が、智頭の地と呼応しどのような広がりを見せるのか、期待が高まります。
また、7月19日のトーク・私道さんの「智頭町のはなし」は、改めて智頭町を見つめ直すことのできる興味深いプログラム。2025年4月から智頭町に足を運び、滞在を重ねる劇作家・演出家の私道かぴさんが感じたことを、来場者と共に語り合います。
智頭町の豊かな自然と情緒あふれる町並みの中で、実りある演劇祭をお楽しみください。

菅原直樹 / Sugawara Naoki
1983年栃木県宇都宮生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒。劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。2014年「老いと演劇」OiBokkeShiを岡山県和気町にて設立し、演劇活動を再開。並行して、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。OiBokkeShi×三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト(2017年~)など、劇団外でのプロジェクト、招聘公演も多数実施している。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。令和6年度(第25回)岡山芸術文化賞グランプリ受賞。セゾン文化財団2025年度セゾン・フェローII。
私道かぴ / Shidou Kapi
1992年生まれ。作家、演出家、アーティスト。京都を拠点に活動する団体「安住の地」所属。身体性を強く意識した演出と、各地に実際に滞在し聞いた話を基に作品をつくる。近年はお祭りや養蚕、流域や団地など土地とつながりの深いテーマで制作している。身体感覚をモチーフにした戯曲『いきてるみ』で第19回OMS戯曲賞佳作を受賞。脚本・演出を担当した短編演劇『アーツ』が第16回せんがわ演劇コンクールにてオーディエンス賞を受賞。
「ちづの町と森の演劇祭2025」
新田人形浄瑠璃相生文楽「傾城阿波の鳴門順礼唄の段」
日時:7月6日(日)13時30分開演
会場:智頭町総合センター大集会室
料金:一般:500円、小学生以下無料
「老いと演劇」OiBokkeShi「恋はみずいろ」
日時:7月21日(月祝)13時30分開演
会場:智頭町保健・医療・福祉総合センター「ほのぼの」内そよ風通り
料金:一般1,000円、18歳以下500円、小学生・中学生無料
QUEENBEE JAZZ ORCHESTRAコンサート
日時:7月27日(日)13時30分開演
会場:智頭町総合センター大集会室
料金:一般500円、中学生以下無料
(主催:智頭町文化協会)
トーク 私道さんの「智頭町のはなし」
日時:7月19日(土)14時開始
会場:ちえの森ちづ図書館 つどいの部屋(参加無料)
主催|ちづの町と森の演劇祭実行委員会
共催|智頭町文化協会
運営|NPO法人智頭コミュニティ劇場
後援|智頭町、智頭町教育委員会
お問合せ|ちづの町と森の演劇祭実行委員会 担当:米井啓
090-1115-0487
chizutheatrefestival@gmail.com