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2018.10.9

レポート:
オープンミーティング「鳥取県立美術館ができるまで」を伝える、新たなメディアを考える。

倉吉市に建設予定の鳥取県立美術館の開館が6年後に迫っています。開館に向けた鳥取県立博物館のスペシャルプログラム「アートの種まきプロジェクト」の2回目として、9月29日(土)に倉吉市上灘公民館で開催されたワークショップに参加してきました。


「アートの種まきプロジェクト」とは、鳥取県立博物館が主催し、新たに建設される県立美術館を見据えて県内各所で開くワークショップ等を実施するプログラのこと。県立美術館が新設されることを一般市民にPRし、美術や美術館への新しいファンを育てたいとしています。
第1回は今年3月に実施され、美術館の建つ場所について学んだ後、その周辺を自由に歩いて回る野外散策が行われたそう。2回目となる今回はオープンミーティングとして『「鳥取県立美術館ができるまで」を伝える、新たなメディアを考える。』ことを目的に開催されました。参加者は20名。中部の方の割合が多かったのですが、県外から参加された方もいらっしゃいました。

講師として迎えられたのは大阪府を拠点として活動されている(株)MUESUM代表/編集者の多田智美さん。「出来事の生まれる現場からアーカイブまで」をテーマに、書籍やフリーペーパー、WEB、展覧会やプロジェクト、イベントなどの企画・編集を手がけられています。
前半のレクチャーでは、多田さんの編集に対する考え方や役割、これまで手掛けてきたプロジェクトのお話を聞くことが出来ました。

レクチャーを行う編集者の多田智美さん

印象的だったのは、編集を「夜空の星を結んで星座を名づける作業」に例えておられたこと。
じっと見ないと気づくことができない星、例えばそこにひっそりと輝いている魅力を見つけて繋ぐこと、繋ぐことで目には見えない価値を伝える(新しい名前を付ける)ことが、編集という仕事なのではないかと考えておられました。その上で、伝える目的、誰に届けるのか、届いた後にどんな状況が生まれると良いのかということを整理しながらぴったりに伝わるメディアをその都度探して企画をされているということでした。
それは人と人を繋ぐことでもあり、多田さん自身が媒体にこだわらずに活動しているのはそうした理由からなのだと話しておられました。
人と人を繋げることを大事にしているのはtotto(トット)も同じだと思っています。とても共感できました。そして、今、目に見えているものだけでなく、見えていないものもしっかり見ることが大事なのだと思いました。

また、これまで手掛けてきたプロジェクトの話では、福岡県にある福智町立図書館・歴史資料館「ふくちのち」オープンまでのお話が興味深かったです。地元の中学生が飛び出す新聞を作ったり、街の人にどんな図書館にしたいかを聞いてまわったり、アクティブに活動されていたということで、鳥取県立美術館も同じように盛り上がったら楽しいだろうな、そうしたいな、と思いました。

後半のワークショップの様子(写真提供:鳥取県立博物館)

後半では参加者全員で多田さんの一問一答に、1分間で紙に答えを書き出して発表するレクリエーションをしました。
「自己紹介をして下さい」「誰にも話していない趣味は?」というプライベートな質問や、「新しく出来る美術館、こんな場所になったらいいな」、「こんな美術館は嫌だ」などの質問を約10問。回答までの制限時間が1分しかないので、ぱっと思いつかずに四苦八苦した質問もありましたが、終始、和やかな雰囲気でとても楽しくできました。

今回のワークショップに参加することで、様々な人から鳥取のいいところを訊きだして「地元に愛される美術館を作りたい」そんな主催者側のビジョンを感じることが出来ました。オープンレクチャー『「県立美術館ができるまで」を伝える、新たなメディアを考える。』は今後も数年を掛けて継続して実施されていくそう。タイミングが合えば是非、多くの方に参加して欲しいと思います。

ライター
AKO

AKO

鳥取県中部を拠点に西へ東へ県外へとフットワーク軽く、米子・鳥取はちょっとそこまでの感覚で行き来しています。写真活動に加えて文字での表現を学ぶべくライター修行中。好き、楽しい、面白いことを仕事にしている人達のお話を聞くのが好きです。

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