鳥取大学地域学部による「にんげん研究大発表会2017」
8月5日(土)、6日(日)に、ゲストハウス・たみで開催!

鳥取大学地域学部の学生と、鳥取でY Pub&Hostelやゲストハウス・たみを運営するうかぶLLCとが、2012年からタッグを組む「にんげん研究会」。地域社会の中で生活する一人ひとりの人間が、どのような活動を行い、いかにして仲間を作り、環境を築いていくのかについて、ものづくりと地域学の視点で学生たちと研究してきました。この夏、一般の人へもオープンにした大発表会を企画しています。


自身の身体で得た知性とも言える「研究」をオープンにする

私たちの日々の生活には、やってみたことで分かったことや自分の体で得た「知性」とも呼べるものがあり、意識の有無を問わず、誰もがその「知性」をある種の探求作業のなかで獲得しながら生きています。とてもプライベートだと思われることにも、個人の視点から社会を捉えていくヒントがたくさんあり、社会学や地域学の「研究」となり得るはず。「にんげん研究会」はそういった観点で展開しています。

「普通のゼミだと限られた学生と先生、あるいは先生同士の固定化されたメンバーでの議論になりがちです。でも、これまで研究会に一般の社会人が参加した場面では、彼らの質問や意見が意表をついて研究の真意に迫ることがあり、逆に、一般のお客さんや社会人にとっては、新鮮な目線で地域を見ている学生との出会いが大きな刺激になっていました。この研究会をもっとオープンな場にしていくことで、学識的にどうこうではなく「それ私も気になってた!」とか「そんな考え方あったのか」とか、研究会のメンバーも一般の参加者も互いに気付けることが必ずあるはず。」と、研究会をコーディネートするうかぶLLCの蛇谷りえさんは語ります。

さまざまな立場の人々が集い、語らう濃厚な2日間

プログラムには、地域学や社会学を学ぶ学生の研究発表のほか、社会学者やキュレーター、映像作家など、さまざまな角度から人間を捉えてきた専門家たちによるクロストーク、そして、日々の生活で実践するなかで見えてきたことを一般の人が発表していく内容も用意されています。普段気に掛けていることや人知れず調べてきたこと、集めたものなどを発表し合うことで、自分自身の在り方を見つめなおす機会となることを目指しています。2日間のプログラムですが1日だけ、あるいは短時間の参加もOKとのこと。ビーチサッカーやお食事会、湯梨浜町の面白物件を見て回るツアーも企画されていて、夏休みの楽しみとして参加するのも良さそうです。

「特別な誰かに任せるのではなく、私も含む一人ひとりの人間が豊かな暮らしをつくっていくにはどうしたらいいんだろう?この企画でゆっくりオープンな気持ちで考える時間にしたい」と、蛇谷さん。肩の力を抜いて、自分と社会との新たな関係性を見つけに、ぜひご参加を。


「にんげん研究大発表会2017」
http://ningenkenkyuukai.hatenablog.com/entry/2017/07/14/010150

日時:8月5日(土)13:00〜22:00、8月6日(日)10:00~18:00
参加費:1日1,500円(二日間通しは2,000円)※学生・町内の方は無料
定員:20名(飲食を含む方は8月2日までに要予約/飲食含まない場合は当日受付も可)
会場:たみ(鳥取県東伯郡湯梨浜町中興寺340-1)
※JR山陰本線「松崎駅」から徒歩2分
※無料駐車場があります。会場周辺には、「たみ」の他にも宿泊施設があります。
申込み・問合せ(担当:ジャタニ):
ningenkenkyuukai*gmail.com←*を@に変換してください。
0858-41-2026(たみ兼用)
※プログラムの詳細は公式HPでご確認ください。
企画主催:にんげん研究会
共催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター、うかぶLLC

にんげん研究会
2012年、鳥取大学地域学部小泉元宏研究室の学生らとうかぶLLCとが共同して立ち上げた研究会。2013年以降、地域学部教員(五島朋子、仲野誠、筒井宏樹、佐々木友輔)のゼミも参画し、現在は、合同ゼミとしてゆるやかに活動している。主にたみを拠点に定期開催しており、読書会やトークイベント、研究発表会を学生主体で運営・実施してきた。2017年には「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」を始動する。

ライター

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